国内

羞恥心とブラックビスケッツの比較で分かる音楽事情

2月11日 15時09分

 CDが売れない――ここ数年、音楽業界が抱える悩みは深刻だ。ミリオンセラーが連発されていた90年代と比べ、00年代に入ってから音楽不況の波は止まらない。

 08年のNo.1ヒット曲は、嵐の『truth/風の向こうへ』で約61万枚(オリコン調べ。以下同)。「クイズ! ヘキサゴンII」から大ブレイクした、異色ユニット・羞恥心の『羞恥心』は、約47万枚で年間5位。羞恥心といえば、昨年の紅白歌合戦で歌手別最高視聴率をマーク。08年を代表するグループにもかかわらず、売上は50万枚に達していない。

 この不況を囲う音楽業界のなかで、最も打撃を受けているのはCDショップだ。CDの売れない原因の1つに、着うた配信の導入が挙げられる。かつての子供は、お小遣いを貯めてCDを買い求めたものだが、今や携帯を操作するだけで、簡単に歌が手に入る時代。CD1枚に対する店の取り分は30%程度と言われているが、着うたのダウンロードで満足されてはCDショップには1銭も入ってこないのだ。

さて、08年のヒット曲を10年前の98年と比較すると、1位はGLAYの『誘惑』で約161万枚。08年の羞恥心のように、テレビ番組『ウリナリ!』をキッカケにブレイクした、ブラックビスケッツの『タイミング』は約145万枚で年間4位。14作ものミリオンヒットを生み、音楽業界の景気が良かったことが伺える。98年のモーニング娘。の『抱いてHOLD ON ME!』は売上枚数約47万枚で、08年の羞恥心とほぼ同じだが、年間ランキグは52位である。

 まったく10年前とはケタが違うCDの販売枚数。社会環境も音楽を巡る環境も激変しただけに、アーティストの皆さんには是非とも手元に置いておきたい歌を多数作っていただきたいものだ。

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