国内

任天堂社長インタビューに「FF13批判か?」と波紋

1月14日 19時00分

 手で振って操作するリモコンに加え、バランスボードでゲームを楽しむ「Wii Fit」がますます好調な任天堂の「Wii」シリーズ。任天堂を率いる若き社長・岩田聡氏も「『ゲーム人口を増やす』という戦略が正しかったということだと思う」と朝日新聞の取材に自信を見せている。

 一方、同じ記事中で「高精細なグラフィックや壮大なストーリーを目指すという選択肢もあったが、それではゲーム人口は増えない」と発言したことが、ネット上で「FF13批判か?」など反発の声を招いている。

 任天堂で開発の中核に携わる社員に聞いてみた。

 「確かに、世の中の“ゲーム”というものと我々の作っている商品がいかに違うかということは折に触れて実感しています。たとえば、本屋でゲーム雑誌を開くと、目に飛び込んでくるのは美少女や色とりどりの魔法が炸裂するアニメ絵ばかり。もはや、我々の作るものと同じ娯楽ゲームだとは思えません。…え、ゲーム雑誌? 普段は一切読まないですね」(任天堂本社社員)。

 この社員によると、任天堂の新入社員は、研修期間中には花札やトランプといったかつての娯楽の花形だった自社商品で遊ばされるそうだ。今でも、任天堂が追求しているのは、万人が遊べる娯楽なのである。

 しかし、任天堂のこうした姿勢を批判する声もあることは事実だ。

 「ゲーム通の共通の認識として、『任天堂の“お手軽ゲーム”は本気で楽しめない』という意見はあるんじゃないでしょうか。確かに、任天堂が女性や子供に受けるゲームで売り上げを伸ばし、我々のようなコアなゲーマーを切り捨てるのは勝手です。しかし、社長や社員の話を聞く限り、『ゲーマー向けのゲームに未来はなし』といったような意識を彼らが抱いているような気がして、悲しいかぎりですね」(ゲーム雑誌ライター)。

 子供や女性を含めた幅広いユーザー層と、マニアックなゲーマー層が二極分化しつつあるゲーム市場。はたして2008年のゲーム業界はどう動くのだろうか。

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