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生死を分けるのは喉の筋力! 専門医と歯科医が推奨する「筋トレ」8種

2017年06月20日 05時56分
提供:デイリー新潮

 誤嚥を予防する方法として、是非とも実践してもらいたいのが、喉や口の筋肉を鍛えるトレーニングである。筋肉は年をとっても鍛え直すことができるからだ。もちろん、いま問題がなくてもスタートは若ければ若いほどいい。

 ***

 ここで紹介するのは、1万人以上の嚥下障害患者を診てきた西山耕一郎医師や、口腔医学に詳しい歯科医師の米山武義氏(米山歯科クリニック院長)が勧める中から選んだ、8つのトレーニングである。

 その西山医師が言う。

「誤嚥性肺炎の対策として重要なのは悪くなる前に、普段から喉の力、肺と全身の力を落とさないということです。もちろん、肺炎の治療には薬を使用しますが、抗菌薬を続けて使用すると、耐性ができてしまう危険性がある。また、誤嚥性肺炎になると入院費用が1回50万〜100万円ほどかかります」

 それだけではない。入院すると体重が減ることで体力が落ちてしまい、再発の可能性が高くなるのだ。

「一般的には1回入院すると体重が3〜4キロ減るものです。最近は医師も栄養剤を投与しながら体力低下を防ぐ工夫をしていますが、医師だけで解決できるものではありません。ですから、普段から喉仏のまわりの筋肉を鍛えておくことが大事になるのです」(同)



 イラストは、そのためのトレーニングだが、可能ならウォーキングも合わせて行うといい。体力さえあれば、誤嚥したとしても肺炎にいたらないケースがままあるからだ。

 また、イラスト中央にある「パンダのたからもの」と発音するトレーニング、そして「エイ・エイ・オー!」と叫ぶ手押し体操は、とくに口腔と舌の部分を鍛える効果がある。

「食べ物は口に入れると、咀嚼しながら唾液と混ぜ合わせ、飲み込む手前のカタマリになる。これを“食塊形成”と呼びます。これまでは嚥下にばかり注目が集まってきましたが、嚥下をきちんと行うにはこの食塊形成が非常に大事なのです。嚥下がジャンプだとしたら咀嚼による食塊形成は助走にあたり、どちらが欠けてもいけません。なかでも食塊形成のためには、口周辺の筋肉を鍛え、噛む力を付ける必要があるのです」(前出の米山氏)

 ちなみに「パンダのたからもの」は、口をしっかり閉じた状態から破裂音として「パ」を発音し、「ダ」は舌を上あごに付けるイメージ、そして「ラ」は舌先を丸めて前歯の裏を滑らせるように発音するのがいい。

「唾液の分泌を促し、舌で食べ物をすりつぶすなどの“食べる力”を鍛えることになります」(同)

 これもできれば、毎日続けることが大事、と米山氏は言うのである。

特集「がんより怖い『誤嚥性肺炎』を防ぐ完全ガイド」より

「週刊新潮」2017年6月8日号 掲載


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