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難民への憎悪、政治が利用=フィンランド映画監督語る

2017年06月19日 05時21分
提供:時事通信

 25日までの日程で東京都内や横浜市で開催中の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」のため来日したフィンランドのユーソ・ラボネン監督(29)が「移民への憎悪を政治が利用するようになっている」と欧州難民危機の現状を訴えた。フィンランドでは2015年の総選挙で反移民の「フィン人党」が第2党に躍進、与党入りしている。
 東京都内の上映会場で17日、語った。監督のドキュメンタリー映画「アレッポへの旅」(16年)は、赤十字国際委員会(ICRC)との共同企画「戦争と生きる力」プログラムに出品されている。シリア系フィンランド人がシリア北部の激戦地アレッポの孤児におもちゃを届ける姿を約20分にまとめた。
 11年に始まったシリア内戦の泥沼化に伴い「フィンランドにも13年ごろからたくさん難民が来るようになった。年間数万人という単位で流入していると捉えられるようになり、賛否両論が入り乱れた」と監督は振り返る。「難民受け入れに反対する極右寄りの人たちがどんどん出てきて、ヘイトスピーチも堂々と通りを行進しながら叫ぶようになってきた」と平穏だったフィンランド社会の急激な変化を指摘した。
 総選挙のあった15年、映画関係者に難民問題を考える短編制作を募るボランティアの呼び掛けがあり、完成した7本のうちの1本が「アレッポへの旅」だった。映画では「子供たちが一番喜ぶのはお金ではない。おもちゃだ」と他の支援物資と共にぬいぐるみを荷物に詰め込む様子が撮影されている。
 監督は、難民も孤児も「同じ人間だ」と指摘。反難民の風潮に対し「単なる社会的負担と考えて切り捨てて終わらせることはできない」と訴えている。 【時事通信社】

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