日刊アメーバニュース

ラルク解散危機、募らせていたギャラへの不満 事務所会長の20億円錬金術

2017年06月19日 08時00分
提供:デイリー新潮

 結成から四半世紀。ミリオンヒットを連発してきたラルク アン シエルに解散危機が訪れている。ギャラをうんと安く設定して得たカネを事務所会長がビルやペントハウスに化けさせ、気付いたメンバーが疑念怨念を抱いたのだ。20億円錬金術が招く悲劇を追った。

 ***

 LʼArc〜en〜Cielは1994年にメジャー・デビューし、2年後にはアルバムがオリコン1位を獲得、143万枚を売り上げた。その後、メンバーが覚醒剤取締法違反で逮捕されるなどの危機はあったものの、スターダムへの階段を駆けあがった。ボーカルのhyde(ハイド)(48)、ギターのken(ケン)(48)、ドラムのyukihiro(ユキヒロ)(48)、そしてリーダーでベースのtetsuya(テツヤ)(47)の4人組である彼らを音楽評論家の富澤一誠氏に評してもらうと、

「90年代後半、GLAY、LUNA SEAと並んで絶大な人気を誇ったラルクは単に音楽的なパフォーマンスをするだけではなく、化粧をし、派手な衣装を身にまとっていた。そうやって、マイナーだった『ヴィジュアル系バンド』というジャンルを確立したのです。本人たちはそういう呼び名をひたすら嫌がっていたようですが……」

■ギャラへの不満

「これを大石さんとやる最後の公演にしよう」

 今年4月、東京ドームにおける2日間の公演で11万人を動員したメンバーの一部からこんな言葉が漏れた。

 大石さんとは所属事務所を率いる大石征裕会長(57)を指す。日本音楽制作者連盟の理事長を務めた斯界の有力者である彼が音楽事務所を法人化した90年ごろ、当時の所属事務所と揉めたラルクが大石会長を頼って以来の関係だ。

 結成から四半世紀という記念すべき折も折、メンバー間にさざなみが立ち、解散・独立について抜き差しならぬ状態にあるのは事実だ。

「ラルクの活動が少ないのはハイドとテツヤが不仲だからとファンは噂するのですが、実際は違うんです」

 と解説するのは事務所関係者。トラブルが顕在化したのは2012年のワールドツアーが終わったあたりからだ。

「事務所とメンバーは専属契約を結んでいて、契約書にはラルクとしての活動の収入は全て『ラルクのための銀行口座』に入金し、メンバーからの要望があればその口座の入出金記録を開示できるとなっている。でも、いくらメンバーが要求しても会長が開示してくれない。一番不満を持っていたのはリーダーのテツヤさんで、“要望が聞き入れられないようなら、契約を考え直す時間が必要だ”と、自動更新される2年契約を一旦12年秋に打ち切ったんです。その時は敵対的というより前向きに活動を続けて行くためという雰囲気でした。でも結局、今に至るまでテツヤさんだけは事務所と専属契約を結んでいない。つまり、ライブがあってもその都度、契約するスタイルになっているんです」(同)

 少なくともここ5年は弥縫策で凌いできたことに驚くほかないが、糸がもつれたのはギャラへの不満が募ったせいだ。さるレコード会社幹部は、

「あそこは元々、チケット1枚につきメンバー1人が2・5%を受け取るというやり方だった。それじゃあんまりだとメンバーが主張して3%になったんだけど、トップ・アーティストに比べれば余りにも低いし、最近は粗利をプロダクションと半々にするというやり方がトレンドなんですよ」

 としたうえで、歌唱印税などにも触れて、

「他の売れっ子が100万枚売れば3〜5%取るけれど、ラルクの場合は2・5%。ライブについても会長は“赤字だからさ”と訴えるけど、そんなのあり得ないよ。2年前の大阪でのライブはメリーゴーラウンドとか逆バンジージャンプ台なんかを置いたせいで、“カネがかかって赤字”と言い訳してたみたいだけど、そんなドンブリ勘定は絶対ない。なのにメンバーが“赤字なら経営責任がある。収支がわかる書類を”と詰め寄っても拒まれるんだってさ」

 そんな時、会長が決まって口にする台詞があって、

「武士の義理人情でやってもらっているんだよ。普通なら1億かかるのに、僕が業者と長くうまく付き合っているから安くなる。でも、そのカネの流れは表にできないんだ」

 実際に会社は、毎年約15億円の収入高、2000万円以上の営業利益をコンスタントに計上しているのだが……。メンバーの汗、ファンの歓声、そこから絞られたいわば膏血(こうけつ)のようなカネはどこへ向かったのか。

■隼町の交差点前

 東京・平河町。

 青山通りに面した角地で、隼町の交差点の目の前。最高裁判所と自民党本部が至近のエリアにそのビルは建っている。

 登記簿謄本を確認すると、約29坪の土地を大石氏が会長を務めるラルクの所属会社が07年に購入。そこにあったビルを解体し、地下1階、地上9階建ての建物が10年に竣工している。事情に詳しい関係者によれば、

「当時の坪単価は1400万なので土地で4億、建物は4000万。解体に5000万、新築に4億で計8・9億円の投資になる。古いビルを買って更地にし、新築したうえで入居者を入れて資産価値を高める、市場に出回ることの少ない角地を手に入れる……こういった点で、不動産事業に明るいブレーンが購入者周辺にいるはずです」

 計画の通りテナントはびっしり埋まっており、

「賃料はざっと年に4200万円だから5%の利回りが懐に収まっている。これや地価の上昇を勘案すると、物件の現在の価値は上昇間違いなし」(同)

 この事実を知ったメンバーは、温度差はあれど、

「びっくりしていました」(先の事務所関係者)

 大石会長は90年代後半から現在に至るまで、千代田、渋谷、目黒の各区の土地を幾つかの名義で取得・売却するなかで利益を積み上げている。物件の価値を合計すると22億円。この“錬金術”に4人は疑念を抱き、それが怨念へ姿を変えていった――。

特集「L’Arc~en~Ciel結成25年の解散危機! 平河町ビルと恵比寿のペントハウスが招いた疑念怨念 『ラルク』メンバーを分断した事務所会長の20億円錬金術」より

「週刊新潮」2017年6月15日号 掲載


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