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ふたごじてんしゃ開発ストーリー[現在進行形] ――目の前の負と向き合うチカラで起業

2017年05月17日 10時30分
提供:MAMApicks

先日、≪わたしの人生のBEST10≫に残したい大変貴重なご縁があった。最近ママ系メディアでにわかに話題の「ふたごじてんしゃ」代表の中原美智子さんにお会いしてお話を伺う機会があったのだ。

中原さんは、2010年に第2・3子を双子で出産されて、現在は3人の男子たちの子育てをしながら、「安心して双子を乗せられる自転車の開発」に奮闘中のママである。


子どもの2人乗せができる自転車はすでに一般的になっているものの、実は前方座席と後方座席の対象年齢はそれぞれ別の設定があり、「双子」を同時に乗せられる自転車はまだ国内では手に入らないそうだ。

ベビーカーについては、最近は日本国内でも双子用のものがかなり出回ってきたが、それでも「双子を連れての移動手段」は、いつも双子ママの頭を悩ませると聞く。低月齢のうちはまだしも、少し大きくなってくると子どもの体重もなかなかなものだし、2人分の荷物は想像以上に重量がある。

実際、中原さんが双子ベビーカーに双子を乗せて双子たちの荷物を持ってお出かけしてみると、総重量はじつに30kgを超えて、思わず「これはあかんわ。私には体力的に無理やん。」と思ったそうだ。

中原さんのすごいところは、その「あかん。無理や。」という自分自身の目の前の“負”の状況を、「他にも困ってるママが大勢いるだろうから、私がなんとかしてあげたい!」という原動力に変えて、実際に「ふたごじてんしゃ」の開発のために起業してしまったということ。世の中にたくさんのスーパーママ、パワフルママ、バリキャリママがいるが、これはなかなかできることではないと感じた。

中原さんは、以前は夫の仕事を手伝っていたというが、妊娠期は入退院を繰り返したため休職。双子の出産時は専業主婦でいらっしゃったという。長男の育児は自分らしく楽しみながらできたものの、ずっと欲しかったがなかなかできなかった待望の第2子を双子で出産してから、じつはかなり引きこもりがちになってしまった時期があったそうだ。

“双子を授かったことで負わなければならない数々の負”と直面し、とくに乳児期は慢性的な睡眠不足と過労のせいで、このままでは我が子への虐待につながってしまうのでは?と本気で悩んだこともあったそうだ。

悩んだあげく公的機関に相談したこともあったが、「双子だから大変なのはしょうがない」「ここに相談に来られている時点で大丈夫ですよ」などという言葉を受けて、「大丈夫」はギリギリの状態だった私にとって何のアドバイスにもならないと感じてしまったという。


そんな中原さんを立ち上がらせたのは、長男と自転車で出かけた、四季折々の自然体験の思い出だった。自転車でいろんな公園を訪れては、五感を存分に使った体験と会話を母子で共有し、「育児を楽しめている自分」の象徴的な記憶である。

双子を出産してからの「育児を楽しめていない自分」を認識し、「楽しめていたころの自分」に助けられ、「双子だからしょうがない」という負の状況を自分自身の手でなんとか克服しよう!と一念発起。そして、6年前から双子を安心して乗せられる自転車の開発に1人で挑んでいらっしゃるのだ。

専業主婦からの起業は実際にはとても険しい道である。自転車開発には、「道路交通法」が関わってくるし、自転車メーカーも、一主婦であった中原さんの話にカンタンには耳を傾けてくれなかったそうだ。いい返事をもらうことができない連続であったが、それでも今まで6年間、一度も「もうやめてしまおう」とは思わなかったという。

中原さんの「目の前の“負”と向き合うチカラ」の原動力となっているのは、「色々あっても子育ては楽しいと思える社会にしたい!」という強い思いである。ご自身が双子出産をきっかけに引きこもってしまったという経験から、世の中には同じような苦境にいるママが他にもたくさんいるだろうと想像し、「子どもができたから仕方がない」という状況を変えていきたいと願っていらっしゃるのだ。

私自身、子どもができたことで変わったことはたくさんある。とくに育児負担の大きい「ママ」にとっては、強制的な変化も多いことであろう。しかし、振り返るとじつは「強制的な変化」でなければ、自分自身が変われなかったのかもしれないこともたくさんある。朝はちゃんと起きる……など(苦笑)

中原さんのお話を聞いて、「子どもが産まれる」という人生にとっての一大イベントを「目の前の“負”と向き合うチカラ」を磨くきっかけにできたら、子育てはママやパパの人生にとってさらに有意義なものへと変わっていくだろうと感じた。

「ふたごじてんしゃ」はまだ開発途中ではあるが、双子がいない私ですらそのリリースが待ち遠しくて仕方ない気持ちである。今後も彼女の奮闘を自分自身のモチベーションに変換させてもらいながら、応援していきたい。

ふたごじてんしゃ
http://futago-jitensya.jp/

森田 亜矢子
コンサルティング会社、リクルートを経て、第一子出産を機にフリーランスに。現在は、Baby&Kids食育講師・マザーズコーチング講師・ライターとして活動中。3才長女と0歳長男の二児のママ。


「ふたごじてんしゃ開発ストーリー[現在進行形] ――目の前の“負”と向き合うチカラで起業」記事詳細はコチラ


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