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アルツハイマー進行抑制に成功=免疫細胞回復、マウス実験で-名古屋大

2017年03月21日 06時39分
提供:時事通信

 アルツハイマー病患者の脳内に蓄積するペプチドを分解する免疫細胞の能力を回復させ、症状の進行を遅らせる実験にマウスで成功したと名古屋大大学院医学系研究科の門松健治教授と内村健治特任准教授らのグループが20日、発表した。研究成果は米国科学アカデミー紀要(電子版)に掲載された。
 アルツハイマー病は、加齢と共に脳内でペプチドが凝集して毒性を持ち「老人斑」という構造体を作ることで、神経細胞をつなぐシナプスが脱落して発症する。ペプチドは脳内の免疫細胞が分解処理することで除去されるが、症状が進行すると免疫細胞の表面に糖鎖が発生し分解能力を低下させる。
 研究グループのマウスを使った実験で、免疫細胞に発生する糖鎖は「シアル酸修飾ケラタン硫酸糖鎖」であることが判明。この糖鎖が、免疫機能を調整する酵素によって合成されることも確認した。マウスからこの酵素を取り除くと糖鎖が消失し、免疫細胞のペプチド分解能力が回復した。
 アルツハイマー病患者の脳でも免疫細胞表面の糖鎖と、糖鎖を合成する酵素の増殖が確認された。研究グループは今回の発見で、アルツハイマー病の治療法の確立や新薬開発が期待できるとしている。 【時事通信社】

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