日刊アメーバニュース

東北からみこしがドイツデビュー! ベルリンの祭りで日・仏・独を繋ぐ

2016年04月29日 07時50分
提供:Excite Bit コネタ

東北からフランスに渡ったみこしが5月15日にドイツで担がれる。文化の多様性をテーマに、毎年ベルリンで4日間に渡り開かれるイベント「カルナヴァール・デア・クルトゥーレン」。今年は同祭に、東北からフランス南部の町モンレジョに贈られたみこしが遠征する。日・仏・独をつなぐ同プロジェクトを進めるのは、フランス人の父と日本人の母を持ちベルリン在住のアレクサンドラ・ヴェルディエさん。なぜこの企画が行われることになったのか? ヴェルディエさんにお話を聞いた。

震災がきっかけでフランスに渡ったみこし
――なぜフランスに東北のみこしがあるんでしょうか? 
東日本大震災と父がきっかけです。貧困削減のためのNPOで理事を勤めていた父は、2011年の震災後にフランス企業などと共に支援活動を行いました。その活動の1つが、当時大きな被害となった三陸の牡蠣養殖へのサポートでした。そこから繋がった日仏の交流により、2014年、約40年前に作られたみこしが、東北を通じて父の地元である
南仏モンレジョへ渡ることになったんです。当初、みこしの嫁入り先にモンレジョ以外の町を考えていたそうですが、管理面など考慮した結果、父の地元であるモンレジョが受けることになりました。

――そのみこしが、なぜベルリンへ? 
日本の伝統文化を伝えたかったからです。カルナヴァール・デア・クルトゥーレンでは、各国の文化を表現したパレードが行われるのですが、日本のものは漫画やアニメのコスプレばかりで……。もちろん、それらも現代日本文化の一部ではありますが、もっと伝統文化も紹介できればと感じ、モンレジョにあるみこしを思い出しました。

漫画やアニメのような現代文化は、例えばフランスで開かれているジャパンエキスポのように、大きな手助けがなくても自ら海外に出て行くことはありますが、伝統文化は外に出にくいです。今回のモンレジョのみこし参加が、ベルリンにおける新しい文化交流の第一歩になればと考えました。当日はみこしだけではなく、津軽民謡の山本謙司さんも参加することになりました。みこしと民謡を交互に行う予定です。

移民問題に悩むドイツでみこしを担ぐということ
――今回の企画で何がもっとも大変ですか?
資金でしょうか(笑)。みこしをフランスからドイツに運ぶ費用など、何をするにも、お金はつきものですから……。この計画を誰に話しても応援の言葉はかけてくれるのですが、実際にスポンサーとして集めるとなると想像以上に大変です。クラウドファンディングも行っています。次に人集めですね。みこしを1基かつぐには40人必要です。ただし40人だけ集めてもパレードは4時間あるため、ずっと同じ人が担いでいては体力がもちません。そのため交代で担がねばならず、100人は参加者が必要です。

ドイツの手続きの遅さにも悩まされました。カルナヴァール・デア・クルトゥーレンの事務局に参加を申し込んで、その確定の返事が来たのが1月末です。すると5月の祭り当日まで4カ月しか準備期間がありません。その間に、上記のことをすべて整えねばなりません。



――日仏の両親を持つヴェルディエさん自身のオリジンも、少なからず今回の動機に影響しているのでしょうか? 
そうですね。大学卒業までは多くの期間を日本で暮らしてきたのですが、その間もイギリスやフランスに住んだこともありましたし、社会人になってからはフランス、ベルギー、ドイツで生活しています。自分がハーフということもあり、何か2つの文化を繋げられればと、常に思ってきました。

――みこしはベルリン市民に受け入れられると思いますか? 
みこしを担ぐことに言葉は関係ありません。そういう点でコミュニケーションは取りやすいです。日本人男性のドイツでのイメージは、どちらかというと「優男」なので、みこしをかつぐ熱い日本人をみたら、その印象も変わるかもしれませんね(笑)。

またベルリンには様々な言語、文化的背景を持つ人々が暮らしています。元々ドイツはトルコ系移民の人が多くいましたし、最近ではシリア問題に影響を受けた移民も増えました。そういった意味で、ドイツを代表する国際都市にて、現地の日本人含め多様なバックグラウンドを持った人が、日本からフランスに渡った1基のみこしを担ぎ練り歩くということは、多様性が尊ばれる現代ヨーロッパにおいて、とても象徴的なことだと思います。祭りの後に、今までになかった新しい絆ができれば、とても嬉しいです。
(加藤亨延)
ボルダ高校での様子は地元紙にも取り上げられた

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