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近年の好調・朝ドラを支える個性的な脇役キャラクターたち

2016年03月12日 08時40分
提供:ORICON STYLE

 多くの民放連続ドラマが苦戦を強いられるドラマ冬の時代に、近年高視聴率を連発しているNHK朝の連続テレビ小説。現在放送中の『あさが来た』も、個性豊かなキャラクターを演じる役者たちが好評で、4月2日の最終回に向けて盛り上がりを見せている。振り返ってみると、近年の朝ドラに共通しているのは、脇役の個性豊かなキャラクターとそのキャストが人気を得て、しっかりと作品を支えていること。それが好調の要因のひとつになっている。

【写真】『あさが来た』古風な雰囲気と顔立ちが活きる小芝風花

◆『あさが来た』五代の死後も視聴率が大きく低下しなかった勝因

 現在『あさが来た』では、ヒロイン・あさ(波瑠)の秘書として、長年あさを支え続けてきた、ベテラン従業員の喜助(三宅弘城)が加納銀行に戻ってくるなど、従来の人気キャラクターも復活して、花を添えている。これまでにも、あさの子ども時代を演じた人気子役の鈴木梨央を、あさの長女・千代の幼少期に再登場させたり、同作で一躍大ブレイクしたディーン・フジオカ扮する五代友厚に至っては、あさの夢枕に立たせるという荒技で、ドラマファンの声を活かした作品つくりが功を奏した。

 人気ナンバー1のキャラクター・五代の死後も、視聴率が大きく低下しなかった勝因は、入れ替わりで登場した新しいキャストたちの好演。それにより、ファンの期待を裏切ることなく、むしろファンの心をがっちりとつかみ続けた点が大きい。女学生に成長し、あさと対立する千代役の小芝風花、あさとともに女子大創立を目指す、成澤泉役の瀬戸康史ら個性的な面々が、あさに女子大設立という新しい夢を与え、ヒロインの新たな魅力を引き出した。今後も、千代の結婚相手となる東柳啓介役の工藤阿須加や、平塚らいてう役の大島優子といった新メンバーの活躍がますます楽しみなところだ。

 もともと、あさの姉・はつを演じた宮崎あおいを筆頭に、オールスターキャストが話題の同作。しかし振り返ってみると、同作に限らず、近年の朝ドラはオールスターキャストで物語を盛り上げる傾向が強い。とくに『あまちゃん』(2013年)以降、アクの強いサブキャラたちがフレッシュなヒロインをもり立て、また朝ドラでの個性的な役どころを契機にして注目を集める若手俳優陣も目立っている。

◆キャストの個性が活きていた近年の脇役キャラクター

 例えば『あまちゃん』で、小泉今日子扮するヒロイン・アキ(能年玲奈)の母・春子の青春時代をみずみずしく演じ、その後大ブレイクを遂げた有村架純。劇団・大人計画の濃い面々にも負けぬ、アキの初恋の種市先輩をアクの強いさわやかさで印象づけた福士蒼汰。『ごちそうさん』(2013年)では、ヒロインめ以子(杏)の夫・西門悠太郎役で、期待の大型新人俳優として全国にその名を轟かせた東出昌大。悠太郎の妹・希子役で、天使のような歌声が大きな話題となり、4月からスタートする『とと姉ちゃん』では主演を務める高畑充希。

 『花子とアン』(2014年)では、ヒロインはな(吉高由里子)の幼なじみの朝市青年をぼくとつと演じて、スピンオフドラマで主演を務める人気キャラクターに育て上げた窪田正孝。花子の親友・蓮子(仲間由紀恵)の元夫・伝助役で、オッサンの純情をリリカルに体現した、シェークスピア俳優・吉田鋼太郎。『マッサン』(2014年)では、ヒロイン・エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)の夫・マッサン(玉山鉄二)以上にひょうきんなキャラクターで人気を集めた鴨居欣次郎役の堤真一。泉ピン子をしのぐ、ヒロインへのいけずっぷりで新境地を拓いた優子役の相武紗季。

 『まれ』(2015年)では、ヒロイン・まれ(土屋太鳳)と並行してそれぞれの人生を歩んでいく、幼なじみの一子とみのりをみずみずしく演じた清水富美加と門脇麦。そして『あさが来た』では、あさ以上にドラマチックな成長で、男ぶりを上げていく八代目・白岡榮三郎役のジャニーズWESTの桐山照史。ざっと名前を挙げただけで、それぞれの名場面が鮮やかに思い出される。

◆脚本家陣の“あてがき”のうまさも奏功

 1クール(3ヶ月)が主流の連続ドラマに比べて、2クール(6ヶ月)と長丁場の朝ドラは、主人公を取り囲む個性豊かな登場人物たちのそれぞれの見せ場を丁寧に描きながら、壮大な物語を紡いでいくのに、ちょうどよい環境なのかもしれない。『あまちゃん』を手がけた脚本家・宮藤官九郎は『木更津キャッツアイ』(TBS系/2002年)の頃からオールスターキャスト形式の作品が多いが、視聴率ではいまひとつ伸び悩んだ。1クールの場合、熱狂的なドラマファンでもない限り、オールスターキャストでは関係性がとっちらかって、かえってストーリーの本筋が見えにくくなる印象があったのかもしれない。

 加えて『あまちゃん』以降、朝ドラを手がける脚本家陣の“あてがき”のうまさも奏功している。ただクセのあるキャラクターたちを次々と登場させるのではなく、演じ手の持ち味を最大限に活かすことで、ヒロインの魅力を引き出し、ひいては物語全体に無理のない味わいを生むのだ。前述したファンの声を反映して登場シーンを増やしたり、再登場させるなどの柔軟な姿勢も、ベテランならではの成せる技と言えよう。

 そういう意味では『とと姉ちゃん』の脚本を担当する西田征史も、『怪物くん』(日本テレビ系/2010年)や『妖怪人間ベム』(フジテレビ系/2011年)など、オールスターキャスト形式のファミリー層向け人気ドラマを手がけたヒットメーカーだけに、物語のなかのキャストの活かし方に期待が募る。


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