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糖質制限ダイエットは本当に危険?

2016年02月17日 09時00分
提供:マイナビニュース

「糖質制限ダイエット」をご存じですか? 近年のブームで何となく方法を知っている人も多いかもしれませんが、自己流や極端な糖質制限は危険です。今回は医師の視点から、糖質制限ダイエットの注意点と正しい方法について解説します。

○極端な糖質制限が危険な理由

糖質制限は、エネルギー源となる3大栄養素のたんぱく質、脂質、糖質のうち、糖質を制限する、あるいはコントロールするダイエット法です。

糖質を制限することで血糖値の急上昇を防ぎ、太るホルモンである「インスリン」の過剰な分泌を抑えることで痩せやすい身体を作ることができます。

冒頭で述べたとおり、ただ単に糖質だけを極端に制限するというダイエット法は非常に危険なため、おすすめはできません。ここでは危険な理由を3つに分けて説明します。

理由1. 糖質分のエネルギーが不足する
糖質は身体にとって必要な栄養源であり、減らした糖質分のカロリーを他のたんぱく質、脂質でおきかえなければエネルギー不足となってしまいます。逆に糖質のみを制限し、たんぱく質、脂質を際限なく摂取したとしても、今度はエネルギー過多となってしまいます。

理由2.消化不良から腸内細菌が乱れる
糖質を制限することで影響のあるホルモンはインスリンだけではありません。血糖値はある一定以下に下がらないように調整されています。血糖値が下がると「グルカゴン」という血糖値を上げるホルモンが分泌されます。

グルカゴンが分泌されると胃酸の分泌が抑制されるため、消化不良を起こす可能性があります。消化不良を起こすと腸内細菌が乱れ、便秘や腹部膨満感、さらには身体にとって必要なミネラルやビタミンといった栄養素を吸収できないなど、さまざまな問題を引き起こします。

理由3. 副腎の疲れが招く不眠や無気力感
ほかにも、血糖値を保つために副腎(腎臓の近くにあり、多くのホルモンを分泌する内分泌臓器)から「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。コルチゾールの分泌が絶えず繰り返されると副腎が疲れ、ほかの副腎皮質ホルモン「アルドステロン」の分泌にも不調和をきたします。

その状態を副腎疲労症候群といい、不眠や無気力感など、うつ病と同じような症状が特徴です。コルチゾールはストレスホルモンともいわれ、ストレス過多の現代人は副腎が疲弊しているケースが多いため、極端な糖質制限は危険が伴います。

○まずは「食べ順ダイエット」がおすすめ

そこで私がおすすめしているのは、まずは食べる順番を変えるダイエット法です。両手のひら1杯分の野菜を先に食べ、次に手のひら1枚分のタンパク質、最後にグーのサイズの糖質を多く含む食材を食べることで、食後の血糖値を緩やかに上げて緩やかに下げることが可能となります。実は順番を変えるだけで、健康な人でも血糖値のピークが20以上も下がります。それだけでも十分ダイエット効果が得られます。

どんなダイエット法も、まずは自分に合っているか、本当に必要なのかを見極めて、楽しく続けられるものを選択しましょう。

※画像は本文と関係ありません

○著者プロフィール: 関由佳(せき・ゆか)

内科医、味噌ソムリエ、メディカルフード研究家
カラダクリニック銀座 国際栄養顧問医師

専門は予防医学、栄養療法。学生時代から予防医学に興味があり、野菜を多く使った料理を得意とし研修医の頃野菜ソムリエの資格を所得。同時期にアメリカのZONEダイエットに出会い、食事で血糖値をコントロールする方法を学び、ZONEダイエットをもとに日本人に合わせた食事バランスガイドを作成。ダイエット外来や糖尿病治療にそのメソッドを応用しオーダーメイドの栄養指導やレシピ本も出版。2013年9月からNYの料理専門学校に留学しChef’s Trainingディプロマ取得、その後約半年間ミシュラン星つきレストランや精進料理店などでインターン後帰国。現在はカラダクリニック銀座にて予防医学に力を入れた診療行う。2015年味噌ソムリエを取得し、ひよこ豆を使った味噌作りなど発酵食やNYスタイルのスーパーフードを活用したレシピでの料理教室を開催している。ブログDr.Yukaのゆるゆるバランスダイエットでも情報を発信する。

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