日刊アメーバニュース

サカナクション「なんだかんだ言って、僕たちビクターが大好きです!」ビクターロック祭りで叫ぶ

2016年02月15日 23時23分
提供:ドワンゴジェイピーnews

ロックに強いレコード会社として知られるビクターが主催するロックフェスティバル「ビクターロック祭り~2016~」が、2016年2月14日(日)に幕張メッセ国際展示場9~11ホールで開催された。

「ずっとロック、これからもロック」を合言葉に開催する「ビクターロック祭り~2016~」は、2014年の初開催から数えて3回目。今回は、メインステージであるBARK STAGE(ビクター犬にちなみ、”吠える”の意味)、サブステージとなるROAR STAGE(”唸る”の意味)の2ステージ制となった。サカナクション

THE BAWDIES、サンボマスター、THE BACK HORN、Dragon Ash、レキシ、くるり、サカナクションという、日本のロックシーンを引っ張る存在であるアーティストに加えて、Gacharic Spin、Awesome City Club、藤原さくら、go!go!vanillas、DJやついいちろう、SAKANAMONという、次世代の日本のロックを支えていく若手も揃った全14アーティストが出演。

トップバッターは、THE BAWDIES。1曲目は『IT’S TOO LATE』。2曲目『SING YOUR SONG』では、「一緒に歌ってもらっていいですか?」とROYが呼びかけると、巻き起こった特大のシンガロング。一体感が生まれたライブとなった。

続いてBARK STAGEに登場したのは、サンボマスター。一昨年は「安月給!」コールを巻き起こし幕張メッセを爆笑と興奮で埋めたボーカルの山口は、「みなさんも安月給、僕らも安月給、ビクターも安月給、でも行きたいところがあるわけなのよ近藤くん!」 と、『私をライブに連れてって』でスタート。暴風雨のようなバンド・サウンドでフロアの温度を上げる。『できっこないを やらなくちゃ』では今日何度目かのジャンプの海を出現させ、最後は「一緒に生きてくれよ!」と呼びかけながら『可能性』で感動的に閉めた。なお今回の「安月給!」コールは、『できっこないを やらなくちゃ』あたりまで連呼され続けた。

真っ青な照明に包まれて登場したのはTHE BACK HORN。山田(Vo)が一発雄叫びをあげたあとの1曲目は『その先へ』。熱い歌声とともに分厚い重低音が轟くと、フロアからは力強く拳が上がっていく。名バラード『美しい名前』の後のMCでは、松田(Dr)がメジャーデビューからの15年をともにしてきたビクターのことを「一人しか彼女を知らないまま結婚したようなもの」と喩え、オーディエンスに対しては「生と死とか、希望と絶望とか、俺らは一貫して『生きる』という奇跡みたいな大切さを歌ってきたと思います。これからも悲しみに打ち勝つための曲を作っていきます」とまっすぐに語った。

そして、唯一3年連続出演となるDragon Ashが登場。Kj(Vo・G)のシャウトで会場を揺らしていく。「屋根ぶち破るぐらい飛び跳ねろ!」というコールとともに叩き付けた『AMBITIOUS』の沸き上がる観客の歌声に、満足げに親指を立てるKj。BOTS(DJ)のスクラッチとともに流れ込んだのは『百合の咲く場所で』。ばりばりと空気を震わせるKjの絶唱と魂のロックサウンドに応えて、BARK STAGE狭しとオーディエンスの手と歌声が突き上がる。熱いステージは『Fantasista』で最後を飾った。

突然法螺貝の音が響き渡り登場したのはレキシ。「何だ、そのイナホの数は? ありがとね。ケビン・コスナーです!」と気の利いた挨拶を経て、1曲目『狩りから稲作へ』。誰もが知っている名曲の大胆な引用も連発、お約束のコール「キャッツ!」もバッチリ決まった。「せっかくなので十二単衣に……」と紫式部に変身してから届けられたのは、『SHIKIBU』。ラストに披露された『きらきら武士』はパワフルに躍動するビート、ソウルフルな歌声が、人々のダンス衝動を果てしなく加速していった。

岸田繁のアコギでスタートしたくるりは、『グッドモーニング』でゆったりと1曲目を聴かせる。そこから『Morning Paper』『Race』『ロックンロール』『Hometown』と、04年のアルバム『アンテナ』を頭から5曲目まで披露。「ロック祭りということで、普段はフォークソングをやってるバンドなんですが、今日はロックを用意してきました(笑)」と岸田は言いつつ、『すけべな女の子』で強靭なグルーヴを響かせる。「まだレコーディングもしてへん曲やけど、やります。シングルとかでも出ません。幕張の思い出にしてください」と、『どれくらいの』という新曲を披露した。

BARK STAGEのトリを飾るのは、2度目のヘッドライナーを務めるサカナクション。1曲目は名曲『ミュージック』。曲中の暗転とともにバンドセットに切り替わると、その音世界はよりいっそう肉体的な躍動感を帯びて、BARK STAGEの空気を刻一刻と熱く震わせていく。「帰ってきました! サカナクションです!」という言葉に続けて『アルクアラウンド』でオーディエンス丸ごとクラップと大合唱の嵐へと巻き込む。立て続けに披露した『モノクロトウキョー』の曲中に「ビクター!」のコールを盛り込み、日本舞踊の踊り子を呼び込んで『夜の踊り子』を高らかに響かせ、レーザー光線舞い踊るメッセの頭上を高々と指し示す山口。その姿はまさに、ロックとポップの未知の可能性を力強く開拓していく冒険者を思わせるものだった。和太鼓のバチを手にした岩寺&草刈の太鼓乱れ打ちが轟く『SAKANA TRIBE TRANCE MIX』では、山口がエレクトリック・ポイを回転させると「ビクターロック祭り」の文字が!そこからノンストップミックス状態で『アイデンティティ』へ突入。アウトロとクロスフェードする形で『ルーキー』へ流れ込んだ後『新宝島』のエモーショナルなアンサンブルとともに「なんだかんだ言って、僕たちビクターが大好きです!」と叫び上げた彼の言葉に、ひときわ熱い歓喜の声が湧き起こった。鳴り止まない手拍子に応えて再登場した5人。アンコールで鳴らしたラストナンバーは『Aoi』。現在はツアーの真っ最中、サカナクションの「その先」への期待感に胸躍る、最高のステージとなった。

また今年よりスタートしたサブステージでは、次世代のJ-ROCKシーンを担う期待の新星7アーティストとDJ2アクトがライブ。オーディション「ワン!チャン!!~ビクターロック祭りへの挑戦~」を経て出演権を勝ち取った2組が登場したワン!チャン!!ステージ。ブラックミュージックを基盤としたサウンドで伸びやかさや力強さも兼ね備えたkikiと、男女ツインヴォーカルとともに爆走するパンクサウンド、飾り気のないMCで会場に渦をおこしたヤバイTシャツ屋さんは、どちらのバンドも他の出演者に引けの取らない堂々としたライブを見せた。終始浮かべる明るい笑顔とアグレッシヴなプレイを見せるGacharic Spinのライブは、一度見るだけですっかり彼女たちの魅力の虜になってしまう。昼過ぎに登場したのはAwesome City Club。ROAR STAGEの会場からはみ出るほど集まった観客に、atagi(Vo/g)とPORIN(Vo/Syn)の甘い声が、じわじわと場の空気を染めいく。続いて登場したのは、20歳のシンガーソングライター藤原さくら。絶妙な柔らかさを持つスモーキーヴォイスと、高音を張ったときの透明感のある歌声を対比させ『かわいい』をはじめ4曲を披露。珠玉のアンサンブルがオーディエンスの心を高鳴らせた。go!go!vanillasは「ビクターとロックの未来は俺たちに任せろ!」というメンバーからのメッセージ、会場のボルテージはさらにヒートアップ。熱気をそのまま受け継いで祝祭空間を描き出したのが、DJやついいちろう(エレキコミック)。ロック/ポップ名曲群を次々と繰り出し、あたかも歓喜の伝導師のように熱気をぐいぐいと高めていく。エレクトリカルな音像に彩られながら哀愁のメロを高らかに響かせるSAKANAMONの登場。アンコール含めて6曲披露し、彼らの全力投球の演奏を堪能した観客は誰も彼もが大満足の様子であった。ROAR STAGE最後となったDJアクトには、DJダイノジが登場。はてしなく広がるダンスの海を作り出した。

約10時間に及ぶ「ビクターロック祭り」は大声援の渦の中、音楽愛にあふれたイベントのフィナーレを迎えた。

(Photo by Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)/Photo by Yosuke Kamiyama(SOUND SHOOTER))


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