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タレント・照英「すべてをさらけ出せる…それが本当のカッコよさ」~己を引き出す人間力

2016年02月14日 12時00分
提供:日刊大衆

 もっと自分を知りたいんですよね。本当の自分って、どういう人間なんだろうっていうのを探り続ける……もっと違う自分があるんじゃないかなっていうのを引き出すのが、僕の中のやりがいであり、今の仕事の楽しさの根源なんですよね。芸能界って、それを可能にしてくれた世界なんです。逆に言えば、新しい自分を作り出し、引っ張り出す勇気が、お前にあるかって、試されている気がするんです。だから、陸上競技をやってきた自分が、モデルになり、役者になって、今はバラエティや司会者……常に自分を前面に出すようにチャレンジしています。

 そして、照英っていう人間には何があるのかということを模索したいと思っているんです。役者にすがろうと思えば、そうできたと思います。映画の主演もやらせてもらいましたし、朝ドラに大河ドラマ、ついには『水戸黄門』のレギュラーまでいただきましたから。奥の深い世界なので、役者を突き詰めるのもアリだったんですが、そこに収まっていくのは甘えだと感じた。だから辞めるしかなかった……その鞘から刀を抜く勇気はあるかと、試されてる気がしたからこそ、それに立ち向かうために、新しいジャンルを開拓する道を選んだんです。

 僕の中では、バラエティでもなんでも“役者”だと思ってるんですよ。たとえば“司会者の役を演じる照英”とか。でも、変なふうに作っても、絶対にバレます。だから、“照英っていうのはここにいるんだ”っていうのを見せたいんです。そのためには、自分の心をすべてさらけ出さないと。

 正直、カッコつけてる暇なんかないです。たとえば、旅番組の海外ロケでホームステイ先のお母さんがご飯を出してくれたとき、ちょっと待ってくださいって言って髪をセットしてから食べてる余裕なんてありません。そんなの相手に失礼です。頭グチャグチャだろうが汗や鼻水を垂らしていようが、構いません。でも、そういう姿を見せていかないと伝わらないと思うんです。恥ずかしがったり、自分を隠したりしていたらダメ。素の自分をさらけ出していかないと、誰も見てくれませんからね。“カッコイイ人間”って、着飾ってカッコつけるんじゃなくて、生き様がカッコイイってことだと思うんですよ。俺ってカッコイイだろって、肩で風切って歩いているうちは、まだまだ薄っぺらい。そうじゃなくて、ドシッと構えて、動じない。だからこそ、自分を固めている鎧を脱いですべてをさらけ出せる……その強さが、本当のカッコよさだと思うんですよ。そう信じてきたから、20年近くも、この世界に生き残って来られたんじゃないかな。

 こういった考え方の根っこになっているのは、すべて陸上競技と、それを通じて出会った人たちから学んだことなんです。まずは、中学のときの陸上部の先生ですね。いや~、本当に怖い先生でした(笑)。まさに鉄拳制裁ですよ。体育教官室に呼ばれてアザを作って帰ることなんて、しょっちゅうでした。でも、その先生がスポーツを通じて礼儀と節度を重んじる“社会”というものを教えてくれましたし、悪いことや楽なことに流されやすい自分を引き締めてくれたんです。その反面、夢中になって頑張っていれば必ずそれに応えてくれたのも、この先生でした。

 あと、陸上って個人競技なんで、サボろうと思えばいくらでもサボれるんです。さほどチームに迷惑かけるわけじゃないんで。その代わり、真面目にやれば、そのぶんだけ結果に出る。記録も順位も数字ですから。そんな世界なんです。大学のときに、こんな同級生がいました。円盤投げの選手だったんですが、非社交的というか、つまんないやつだったんですよ。いつも一人で飯食ってるし、飲みに誘っても「明日、練習あるから」って言って、絶対に来ないんです。でも彼、4年のときに学生チャンピオンになりました。対する僕は、いつも2番だった……後悔しましたよ。あのときもっとストイックになっていればって。周囲との調和ばかり考えてしまった。それも大事だとは思うんですが、自分に甘かったというのも事実です。今、常に新しい「照英」を出すために自分を追い込み続けているのは、この後悔があったからなんですよ。

 だから、これからも茨の道を突き進みたいと思います。僕のモットーは“諦めない”ってこと。そうしていれば、必ず誰かが見ていてくれます。それを信じて、自分の中にある無限の可能性を広げながら、セルフプロデュースをする――そのために、これからも走り続けます。僕、走るのが基本の陸上部ですから。

撮影/弦巻 勝

照英 しょうえい

1974年、埼玉県出身。中学から陸上競技を始め、96年、東海大学時代に全日本学生選手権と国体のやり投げで2位に入賞。大学卒業後はモデルに転身し、98年には『星獣戦隊 ギンガマン』で俳優デビュー。映画版『スクールウォーズ』での主演の他、大河ドラマ『新選組!』や『水戸黄門』などに出演した。また、『筋肉番付』などの身体能力を競うアトラクション番組でも活躍。現在は、司会者などとして、バラエティ番組を中心に活動する。


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