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市原隼人「一生役者でありたい」 芝居・役者も嫌になり涙した過去も告白 

2016年02月13日 09時00分
提供:クランクイン!

 「現場に入っている最中は、頭も体もほかのことは一切手がつけられませんでした。食事をするシーンでも、台本には書いていなかったのですが、感情が入ってもどしてしまったり……」。そう吐露する市原隼人。主演最新作の群像劇『ホテルコパン』では、従来のイメージとは違う、教え子を亡くして心に傷を抱え込えこんだ元中学教師に扮している。単独インタビューから、作品へ懸けた思いや、役者としての意識が口をついて出た。

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 本編では、生徒の自殺をきっかけに教師を辞め、東京から人里離れたホテルで働くようになった市原扮する海人と、そこに集まった人々、それぞれのドラマが描かれる。「監督からは、それぞれの感情が壊れる瞬間を、爆発を見たいと言われていました。海人にも人には見せたくない過去があって、そのために壊れてしまう。湖のシーンで海人は『すみません、ごめんなさい、ごめんなさい』と繰り返すのですが、そうとしか言えない自分がいて。それって、どれほど苦しいことなのか」。海人を演じるにあたり、「覚悟が必要な役だ」と感じたという市原。

 そして振り返る。「いままで外交的な、感情や熱を相手にぶつける役が多かったんですが、海人は内向的な役でした。カメラが回っているからお芝居をしなきゃということではなく、心情を作って海人になっている時間がカメラに写ってしまったという状況がベストだと思ったので、常にそうなるように心がけていました」。

 撮影は物語の舞台である長野県白馬村で行われた。都会から離れ、静かにベンチに座ってゆっくり過ごして気持ちを落ち着かせる。そうした時間が「間違いなくこの作品では大切な財産になった」と言い、役柄にも真摯に向き合えたという。キツイ役だったが、同時にオールロケは気分転換の助けにもなった。「食事も水もおいしいですし、本当に空気も全然違いました。大好きになっちゃって、撮影が終わってからもまたすぐに行ったほどです」と笑顔を見せる。

 一方、亡くなった生徒の母親役の清水美沙とは、「目を合わすことも、口を利くこともできず、現場には常に緊張感があった」とか。しかしその日の撮影が終われば違う。「みんなで食事に行ったり、山に登ったりしました。ハイキング感覚ですかね。頭を空っぽにできる時間で救われました。清水さんと(オーナー役の)近藤(芳正)さんとも一緒に歩きましたよ(笑)」と穏やかに述懐した。

 新たに忘れられない作品、役柄に出会った市原。「一生、役者でありたい」と断言しつつ、海人ではないが、自らにも壁にぶつかった時期があったと明かした。「心の底から芝居も役者も嫌になった時期もありました。理由もわからず、部屋の隅っこで膝を抱えて、涙もとまらなくて。でも作品を観ていただいたお客様から、本当にピュアな言葉をいただけて、そうした言葉をかみしめるとなかなかやめられないです(笑)。それに雨が降っても寒いということも忘れてしまうくらい、優先しなきゃいけない感情、芝居の感覚も知ってしまいましたしね」。

 さらに続けた。「この仕事は、ビジネスなんだけど夢。夢なんだけど、ビジネス。でもビジネスが先行はしない。子どもが好きな積み木を重ねるように、いつまでもひとつひとつコツコツと積み上げることを忘れずにいたいし、僕は社会との壁を作らないフラットな役者でありたい。そうした根源を忘れない人間でいられたらと思います」。(取材・文・写真:望月ふみ)

 『ホテルコパン』は2月13日よりシネマート新宿ほかにて公開。

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