日刊アメーバニュース

愛犬の「免疫介在性溶血性貧血(IMHA)」ってどんな病気?

2016年02月11日 23時00分
提供:Doctors Me

ワンちゃんに発症することのある、免疫介在性溶血性貧血(めんえきかいざいせいようけつせいひんけつ)は、IMHAともいい、自分の赤血球に免疫反応が起きる病気です。赤血球が壊され、赤血球が不足してしまう貧血症なのです。

今回はこの、免疫介在性溶血性貧血について獣医師に伺いました。

どんな病気なの?
免疫介在性溶血性貧血は、自分の赤血球に免疫反応が起きる病気であり、免疫反応は
・赤血球自身に向けられる場合
・表面に付着している物質に向けられる場合
があります。肝臓や脾臓、あるいは血管の中でも破壊が進行します。

あらわれる症状は?
メスはオスの数倍も発生率が高いといわれています。動物病院の血液の検査では、赤血球系の数字が下がっていることから診断が始まります。

【初期症状】
・食欲不振
・震え
・散歩に出てもあまり歩きたがらない
・元気がない
など。

やがて血の気が薄い感じの症状、たとえば歯茎の色が白っぽく感じたり、白い犬だとピンクだった部分が白っぽくなったような感じが見られます。

【以降の症状】
・黄疸が出て目の結膜が黄色くなる
・重度の場合、赤色尿を示すこともある
・嘔吐や下痢などの症状をしめすこともある

IMHAは血小板に免疫が向けられる症状と同時に発症することもあるので、歯肉からの出血皮膚に紫斑(しはん)や天井出血などがあらわれることもあります。

治療方法は?
治療は、自分の赤血球に対して免疫ができてしまうことから、免疫を抑えるためステロイド剤の投与が最初に行われます。ステロイドの効果は通常48〜72時間で反応がみられます。反応しない場合には、他の免疫抑制剤も並行して用います。また、抗生物質などの薬が原因で起きているIMHAではその薬の使用を中止するなど、推測される原因は速やかに取り除きます。

重度の場合にはヒト免疫グロブリンを投与したり、輸血を行うこともあります。赤血球の破壊が行われるのは脾臓であるため、高用量のステロイドが必要な場合や再発を繰り返す場合には、脾臓を摘出することもあります。

獣医師からのアドバイス
残念ながら、IMHAが急激に発症した場合の救命率が低いのですが、ステロイドに効果があれば、回復することも多いです。慢性化して貧血が治らなくなる場合もあり、発症したら血液検査が定期的に必要となります。

(監修:Doctors Me 獣医師)

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