日刊アメーバニュース

これからの就活生がコミュ力頼みだけでは厳しい理由とは

2016年02月11日 12時00分
提供:WomanNews

2017年卒業予定の女子学生の皆さんにとっては、もうそろそろ本格的な就活スタートの時期が近づいてまいりました。学生時代から高度に専門的な研究に携わっている理工科系の若者は別として、いわゆる文科系の学生に関して言えば、圧倒的に「コミュ力」で優る女子学生の方が、概してコミュニケーション下手の男子学生よりも有利というのがここ数年の定説であったように思います。

ところが、2014年の秋頃からでしょうか。「女子のコミュ力の高さを過大に評価しすぎて採用してみたら、実際の仕事の場面ではあんまり活躍してくれない。コミュニケーション下手でこれじゃ駄目かなあと心配しつつ、物事を論理的に説明できる能力に惹かれて試しに採用してみた男子が、2年、3年と経つうちに力をつけて、今ではすっかり形勢逆転の様相です」といった企業の人事担当者たちの声が聴かれるようになってきたのです。

【コミュ力には「感情のコミュ力」と「論理のコミュ力」があり、これまでは「感情のコミュ力」ばかりに目が行っていた】

就活の現場で「女子の方が優秀」説が定着してきた大きな理由として、人事担当者と学生が初顔合わせで面接をするという状況においては、「感情のコミュ力」が男子学生より大きく優っている女子学生の方が、どう見ても優秀に見えやすいという点が指摘できるかと思います。

厚生労働省による就職基礎能力の定義では、「意思疎通能力」、「協調性」、「自己表現能力」の3つを挙げて就職活動に必要とされる基礎能力としていますが、実はこれらは「感情のコミュ力」とも言うべき性質の能力で、自分の思いや感性を相手にわかりやすくリアリティーをもって伝えることができる能力だということができます。

「学生時代にあなたが力を入れてやってきたことは何ですか?」といった、いわゆる「ガクチカ」の問いに対してそつなく答えるための「感情のコミュ力」が高いのは、協調的で真に迫った話し方が上手な女子学生の方であることは、リクルート社出身の起業家である辻太一郎さんなども指摘されています。

一方で、コミュ力にはもう一つの側面があり、物事を形成している構造を把握し、それをわかりやすく論理的に他者に伝える能力。つまり、「論理のコミュ力」です。冒頭で、採用面接のときにはぶっきらぼうでどう見てもコミュニケーション下手に見えた男子が、採用してみて2年、3年と経つにつれて頭角を現してくるといった例を紹介しましたが、これこそが「論理のコミュ力」を持っているということに他ならないのです。

<参考:『「コミュ力だけ就活生」は、もう通用しない』辻太一朗、2015年12月21日『東洋経済』O.L>

【「女子は就活現場での評価が男子より高い」説は、今のままだと崩壊する?】

ここ数年(ことに2011年3月11日に発生した東日本大震災以降)、わが国の就活の現場で定説というかテーゼのようになってきていた「女子は男子よりコミュ力が高く、優秀」説に対して、「潮目が変わりつつある」と指摘したのは、キャリア・ディベロップメント・アドバイザーの上田晶美(うえだあけみ)さんだったかもしれません。

上田さんは『AERA』の2014年10月27日付号で、「女子の(感情の)コミュ力の高さゆえ、女子ばかりが過剰に優秀に見えてしまう時代は終わりつつある」という趣旨のことを述べていて、実際にその後の就活界では経団連が成績表(履修履歴)を使った面接を行うことでその学生の「論理のコミュ力」を見抜いたうえで採用することを<指針>として提唱するなど、「感情のコミュ力」重視に偏っていた選考方法に一定の歯止めをかけるような動きが見られています。

<参考:『就活「女子は優秀」説が揺らぐ? コミュ力高さがアダ』 『AERA』2014年10月27日号>

【女子は「論理のコミュ力」に磨きをかけ、男子は「感情のコミュ力」を磨くとよい】

こうして考えてくると、これから就活を迎える学生のみなさんへのアドバイスとして、「女子学生の場合は論理のコミュ力に磨きをかけ、男子学生の場合はもっと感情のコミュ力を身につけた方がよい」という言葉が、適切かなという気がしてきます。

1990年代の初頭にバブルが崩壊して以降のわが国はこの四半世紀の間、拡大の時代から縮小の時代へという大きな転換を迫られました。設備にしても生産量にしても拡大は望めないため、いかにやんわりと縮小して行くかが問われるようになりました。経済成長はしない社会の中でできるだけ快適に生きるすべをコミュ力で体得する必要があったのです。この“失われた25年”間は、だからこそ「コミュ力の時代」であったと言うことができるでしょう。

でも、もうそろそろ時代に合った分野での成長は求められつつあるような気がします。その際に、ひととコミュニケーションをはかるうえで「感情のコミュ力」が必須であることは言うまでもありませんが、「この事象はこういう構造から成り立っている」ということを理解したうえで新たなシステムを構築するためには、論理のコミュ力を磨く必要があります。

就活女子学生の皆さん、ぜひ「論理のコミュ力」を磨いて内定をゲットしてください。論理のコミュ力を磨くためにおススメの書物などについては、機会を改めてご紹介させていただこうかと思っております。




(女子のお悩み解決コラム-WomanNewsウーマンニュース-)

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