日刊アメーバニュース

スペルが変わる! フランス語学習者は要注意

2016年02月08日 17時44分
提供:OVO

 外国語を学んでいる人にとって、いきなり「今年からスペルが変わります」と言われるのは地獄だろう。たとえ母語でも、学校で勉強している最中の子供たちにとっては、混乱の極みだ。だが、フランスがそれをやる。学年の変わり目にあたる今年9月から、2400語以上の単語のスペルが変更になり、教科書などがそれに沿った記述になる。教師たちは困惑、子供たちからも「“私のフランス語”に触らないで!」との声、ネット上は議論沸騰だ。

 フランスで、言語に関わる基本事項を決めているのは、アカデミーフランセーズという国立の学術団体。17世紀に創設されてから、辞書の編さんを続ける“言語の守護者”だ。今回の改定も、アカデミーが既に1990年に着手していたもので、いよいよ今年“現場”での実施に至るもの。例えば、玉ねぎを意味するオニオンは、フランス語では従来「oignon」と書いたが、i がなくなり、「ognon」になる。ラテン語が語源で、日本語でも同じように言われるアプリオリは、「a priori」だったが、 スペースが消えて「apriori」に。フランス語にとっては外来語にあたる英語も、ハイフンが消えるものが多い。例えば野球の「base-ball」は「baseball」に、「week-end」は「weekend」になる。

 もっとも、多くのフランス人が抵抗しているのは、アクサンと呼ばれるアルファベットの上に付く記号の変更。例えば夕食を意味する「dîner」は、i の上の帽子型の記号が消えて 「diner」に、「冷たい、生の」などを意味する「fraîche」も「fraiche」になる。だが、アクサンがなくなって簡素化されるものばかりではなく、日本の掛軸を意味する「kakemono」は、逆にeの上にアクサンがついて「kakémono」になる。

 スペル変更については、それなりの“理由”は説明されているが、実際の“使用者”の困惑は尽きない。パリの名門校アンリ4世高校の生徒は「オニオンがognonなんて、冗談でしょう?」「確かにフランス語のスペルは難しいものもあるけれど、だからといってこういう変更はあり得ない」と反発している。

 そうは言っても教科書は変わる。日本でフランス語を学んでいる人も、要注意だ。

L’Independant
Le Figaro
Le Figaro Étudiant

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