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【男と女の相談室】「清原逮捕」で懸念される常習性 「薬物抜いても依存症は残る」回復の道はどこに

2016年02月04日 15時21分
提供:J-CASTヘルスケア

プロ野球で一時代を築いた清原和博容疑者の逮捕は、全国に衝撃を与えた。容疑は覚醒剤取締法違反(所持)だが、本人が覚醒剤の使用を供述しているとの報道も出始めた。

専門医によると、薬物の使用をやめて体からすっかり抜いたとしても、薬物依存症という「病気」は残ったままだという。過去には誘惑に負けて再犯を繰り返した芸能人もいる。依存症から立ち直るための方法とは。

脳が依存性薬物に「ハイジャック」される 元タレントの田代まさしさん。覚醒剤取締法違反で実刑判決を受けて服役し、現在は薬物依存症に陥った人の更生を支援する施設「ダルク」のスタッフとして働く。清原容疑者逮捕を受け、2016年2月3日放送の「NHKニュースウォッチ9」のインタビューでこう述べた。

「寂しさとか孤独とか、最初はそこから(薬物に)入るけど、1回やってしまうと『次に(やめよう)次に』という気持ちが勝ってしまう」 「『今日でやめる』と心に誓うけど、それでも負けてしまうのが薬の魔力」 長年、薬物に苦しめられてきた田代さんの発言からは、自分の意志だけで薬物を断つのは非常に難しい現実が分かる。清原容疑者が、継続して覚醒剤を使っていたかどうかは現時点では断定できない。だが、本人の部屋から覚醒剤や注射器、黒ずんだパイプが見つかったことから常習性を疑う声も出ている。

薬物依存症に関する著書が多い精神科医、松本俊彦医師が日本精神神経学会のウェブサイトで、その恐ろしさを説明している。薬物をやめても、「かつて薬物(を)よく使用していた場所を訪れたり、一緒に使用していた薬物仲間と出会ったり、あるいは覚醒剤の粉末を溶かすために携行していた500mlのミネラルウォーターのペットボトルを目にしたりするだけで、薬物の欲求が蘇ることがあります」というのだ。

薬物依存症とは「脳が依存性薬物に『ハイジャック』され、自分の意志や行動が薬物にコントロールされている状態」と定義。使用をやめた後も、何かの形で薬物を思い出した際に「薬物を使いたい、やめたい」との葛藤がかなりの期間続くそうだ。

治療プログラムに参加し続けることが重要 松本医師は、薬物を目の前に置かれても動じなくなる体質を手に入れるのは不可能と言い切る。ただし、「やめ続ける」ことはできるとも強調する。これこそが重要であり、半面とても難しい。

やめ続けるための治療法のひとつは、「SMARPP」というプログラムだ。松本医師が自ら2014年11月5日の「視点・論点」(NHK)でこう説明している。

米国の通所型コカイン・覚醒剤依存症治療プログラムを参考につくられ、患者は通院または入院して集中的に参加する。認知行動療法のワークブックを使って治療するが、本人が途中でプログラムから離脱しないような配慮が大切で、「患者が『次も来たい』と思うような雰囲気づくり」を心掛けているそうだ。例えばプログラムに参加するとコーヒーと菓子が用意されている、1クール終了したら賞状を渡す、無断欠席者にはメールで「次回の参加を楽しみに待っています」とフォローする、といった具合だ。

もうひとつは、薬物による問題を抱えた人同士が集まって互いに助け合う「ナルコティクス・アノニマス」(NA)と呼ばれるプログラム。NAの日本公式サイトによると、薬物使用をやめたい人なら誰でも参加でき、匿名性が重視される。集まった人たちが各自の薬物経験や依存からの回復について話し合う、ミーティング形式がとられている。公式サイト上に全国で定期的に開かれているミーティングの情報が掲載されており、都合の良い日時、場所を選んで原則自由に参加できる。

ただし、NAへの継続的参加が難しいような重篤な依存症を抱える場合、松本医師が勧めるのは、田代さんが入っていた「ダルク」のような民間リハビリ施設だ。ダルクも全国各地で運営されている。依存症に悩む人たちが一定期間入所して共同生活を送り、お互いの経験を話すグループミーティングを行なう。そして、ボランティアへの参加や薬物の怖さを訴える講演などの活動をしながら規則正しい生活を送り、回復を目指す。

一度薬物に手を染めると、そこから抜け出すのは容易ではない。ただし回復した人も少なくない。もちろん清原容疑者にも、本人次第で立ち直りへの道は開けるはずだ。



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