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病に打ち克つ習慣とは?「がんにならない食生活」

2015年10月13日 07時00分
提供:日刊大衆

日本人の2人に1人が罹り、3人に1人の死亡原因となる悪の病。その身近な悲劇を未然に防ぐ手段を専門家たちに取材した!

9月24日に流れた、女優の川島なお美さん(享年54)の突然の訃報に衝撃を受けた方は多いだろう。死因は肝内胆管がん。一昨年の健康診断で発見され、昨年1月に手術し、その後、芸能界に復帰していた。

しかし――。
「9月7日に行われたシャンパンイベントにドレス姿で登場した川島さんは、驚くほど痩せていました。とはいえ、17日に降板したものの、一時、ミュージカルの舞台にも出演するなど、精力的に活動。にもかかわらず、イベントからわずか17日後に突然過ぎる死を迎えたんです。がんの恐ろしさを改めて感じました」(スポーツ紙記者)

9月23日の、元女子プロレスラーでタレントの北斗晶さん(48)が乳がんであるとの告白も衝撃だった。というのも、今年4月に、タレントの愛川欽也さん(享年80)が肺がんで、5月には俳優の今井雅之さん(享年54)が大腸がんで逝去したように、現在、日本人の3人に1人が、がんが原因で死亡しているからだ。日本人にとって、その恐怖は他人事ではない。
「実はがん細胞というのは、3大栄養素やミネラル、ビタミンといった栄養素が不足すると、増殖しやすくなります。そして、これに基づいた栄養摂取法が、がん治療に有効なことも分かっています。なので、毎日の食生活をキチンとすれば、がん予防につながります」

こう述べるのは、『がん治療の最前線』(サイエンス・アイ新書)の著書がある、元イリノイ工科大学助教授の生田哲薬学博士だ。つまり、毎日の食生活が、悪の病に大いに関係があるというわけだ。

では、がん予防に"悪い食事"とは具体的に、どのようなものなのか。生田氏に尋ねると、真っ先にジャンクフードを挙げた。
「ジャンクフードとは、カロリーこそ豊富ですが、わずかな量でも人間の健康に寄与する微量栄養素や食物繊維は不足しているもののことを指します。このような食事を続け、栄養不足が慢性的になると、がん発生リスクは上昇。加えて、高カロリーは肥満や高血糖を呼び、これも体の自己免疫力を弱め、がんをさらに促進するんです」

実は我々の体内では日々、がん細胞が発生しているという。しかし、免疫細胞がこれを破壊し、がんの恐怖を遠ざけているというのだが、免疫力が衰えれば、その作用は弱まるのだ。
「ファストフード、加工食品、缶詰など、いずれも製造段階で加熱処理し、ビタミンなどの微量栄養素を壊しているもので、すべてジャンクフードに当たります」(前同)

そこで、生の食材をできるだけ、その姿のままに食することが望ましいという。
たとえば、魚屋で買って来た生のエビと、冷凍食品のエビ。見た目は同じでも、後者は微量栄養素の多くが抜けており、栄養学的には似て非なるものだというから驚きだ。
がんの原因となる意外な食材

生田氏が続いて挙げる悪い食事が、「クイックカーボ」と呼ばれるもの。これは、食べた直後に血糖値を急激に上げる精製デンプンや砂糖を指すというが、主食である白米や白パン、菓子パン、うどんにも含まれているというのだ。どういうことか。
「白米は、急激に血糖値が上がるうえ、玄米に比べて微量栄養素が非常に少ないのでクイックカーボであり、同時に、ジャンクフードでもあるわけです。一般的には、微量栄養素を取り除いた食品は日持ちがよくなりますし、また、白米のほうが玄米より美味しいということで白米をメインに食べていますが、体のことを考えれば、玄米のほうが圧倒的に有益です」

とはいえ、中には玄米の味や硬さが気になるという方もいるだろう。その場合は、玄米と白米の中間処理段階である胚芽米がオススメだという。

そして白米に続いて、牛肉や豚肉、羊肉といった、四足動物の食肉も、がん予防の観点からは気になる食材になるそうだ。
これは、N-ニトロソ化合物、ヘテロ環アミンなどの強い発がん物質が含まれているからだというが、中でも、ハムやソーセージなど加工してあるものは、塩分過多という側面も加わって、危険性がさらに増すというのだ。

『ほどほど養生訓(実践編)』(日本評論社)の著書があり、予防医療学が専門の新潟大学名誉教授・岡田正彦氏(医学博士)が、塩分摂取の危険性を解説する。
「過剰な塩分はがん、特に胃がんの最大原因なんです。塩分は、胃の粘膜を荒らし、細胞を壊すんですが、その壊れた細胞を修復するために周囲の細胞が盛んに分裂。これを繰り返している間に遺伝子が傷つき、がんになるようです」

世界保健機関(WHO)が定める1日の塩分摂取目標は5グラム。ところが、しょうゆ、みそ、漬物など、我々の食生活が"塩"と密接に結びついていることもあり、日本人の実際の摂取量は、かなり超過しているという。

さらに岡田氏が注意を促すのが、ジャガイモを高温加熱した料理だ。
「長時間高熱を加えると、ジャガイモの成分の一部が発がん物質に変化することが分かったんです。フライドポテトが日常的に食べられる欧米では、このニュースが流れるや大きな社会問題となり、詳細な調査も行われています」

フライドポテトのみならず、ポテトチップスもそれに該当する。たまに1人分(100グラム)を食べるだけなら問題ないが、それが毎日となると、許容できる範囲を超えるという。
「他にも、マーガリンなど固形の脂肪食品にも、がんの有害物質が含まれていることが分かっていますし、カビも肝臓がんの原因になるんです」(前同)

カビを好きこのんで食べる人は少ないが、ナッツ類やトウモロコシのように、カビが生えているか分かりにくい食材があるので、ぜひ注意していただきたい。
識者も注目のリスク軽減食品

これまで紹介したように、がんを導きかねない食材がある一方で、がん予防を期待できる食材もある。岡田氏がまずオススメするのは、カロテン、ポリフェノール、カテキン、ビタミンCといった、がんの原因になる物質を中和する抗酸化物質が豊富に含まれているリンゴだ。
「野菜や果物を食べるようよくいわれるのは、抗酸化物質が含まれているからですが、中でも効果が高いといわれるのがリンゴなんです。ただし、その大切な成分の多くが皮と、そのすぐ下の層に集中しているので、皮ごと食べるのがポイントです」

また、1日に5杯以上飲む人は、飲まない人に比べて、肝がんリスクがわずか4分の1という論文が出て以降、注目されている飲み物がコーヒーだ。実は、その詳しい原因はよく分かっていないのだが、ペーパードリップ式でコーヒーを淹(い)れればより効果的だという。
「コーヒー豆には悪玉コレステロールを上昇させ、結果的にがんリスクを高めることになるカフェストールという苦味成分が含まれているんですが、ペーパードリップであれば、この成分が紙に吸着されて、除去してくれるんです」(前同)

生田氏が推奨するのは、ラズベリーやストロベリーなどのベリー系果実だ。その理由は、エラグ酸という有効成分が大量に含まれているからだという。
「がん細胞は、自らの周辺に血管を作って、そこから血液と酸素を得て増殖します(血管新生)。エラグ酸はその現象を抑えることが明らかになっているんです」

リンゴ、コーヒー、ベリー系と、いずれも手軽な食材ばかりだが、生田氏はさらに身近なモノの効果についても話す。
「水です。ビタミン、ミネラルなどの栄養素をとらなくても、私たちはしばらくの間、生きられますが、水なしでは数日の間に死んでしまいます。これは、水和(水が細胞を満たすこと)が代謝と解毒に欠かせないからなんです」

普段、水の代わりにお茶やジュースなどで水分を補っている人も多いだろうが、
「これらには糖分や香料などが溶けている分、老廃物を溶かす力は、ただの水にかなわないんです」(前同)

生田氏によれば、起床時に、コップ1杯の水を飲むのが効果的だそうだ。
また、食べ方でも納豆やサラダ、焼き魚など"食材がひと目で分かるもの"は、がん予防に有益だという。
ただし、すでに述べたように、形が分かっても、加工した食品や白米は、これに当てはまらない。さらに、
「調理時に使う油を、アマニ油やオリーブ油にすれば、炎症を促進して、がん細胞の増殖や転移を促すリノール酸を避けることができます」(同)

もはや、誰が発病してもおかしくない、がん。そのリスクを下げるためにも、毎日の食生活に、ぜひ気を配っていただきたい。

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