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タバコをやめると太る? 臨床内科専門医に聞く。禁煙の疑問を解消!

2014年10月09日 09時24分
提供:マイナビウーマン

喫煙による害は、がんや不妊、うつ病、冷えなどの病気に加え、口臭や肌トラブルなど、多くの生活習慣において実証されています。

そこで禁煙成功に向けて、臨床内科専門医で、禁煙外来を掲げる正木クリニック(大阪市生野区)院長の正木初美医師に、禁煙の疑問についてお尋ねしました。

■禁煙を決めた理由を書き出して携帯する

Q1.禁煙すると太るとは本当?

正木医師 禁煙直後、一時的に平均して1~2キログラムの体重の増加を経験される方が多いようです。これまでニコチンによって影響を受けていた味覚や胃腸の調子が改善され、ごはんをおいしく感じるので食欲がアップします。

口寂しさを紛らわすために間食することも増えます。ジャンクフードやスイーツは避け、干し昆布やノンシュガーガムなど、繰り返しかむ食べ物を選びましょう。よくかむことで脳が活性化し、満腹中枢を刺激して満腹感を得られます。

腹八分目、暴飲暴食をしない、1日3食規則正しい食習慣、栄養バランスが整った献立を意識し、食事タイムを楽しみましょう。

また、喫煙するとニコチンなどの影響で、体重が減少しがちです。ですから、禁煙して体重が増加しても、「元の自分に戻った」、「健康的になった」と考えましょう。

ただし、個人差があることなので必ず太るというわけではありません。

Q2.禁煙するとイライラする?

正木医師 禁煙の禁断(離脱)症状によってストレスは一時的に高まります。禁煙している時間が長くなると、脳がニコチンを催促します。その催促のシグナルとして、イライラや集中力の低下、不安感などを引き起こします。

タバコを吸うとストレスが軽減するように感じるのは、あくまで、体がニコチンを求める禁断症状の緩和にすぎません。

ストレスを緩和して禁煙を達成するために、このような症状を和らげる禁煙補助薬の使用や、スポーツで汗を流す、熱中できる趣味をつくるなど、気分転換の方法を持ちましょう。

Q3.禁煙治療とは、どのくらいの期間でどのようなことをするの?

正木医師 12週間で5回の診察を行います。はじめに、問診やニコチン依存度の判定、息に含まれる一酸化炭素の濃度を測定します。そして、禁煙のアドバイスや、禁煙補助薬の特徴と使い方の説明をして各個人に合った薬を処方します。

次に、2週間後、4週間後、8週間後、12週間後に診察を行います。禁煙状況の確認とともに一酸化炭素濃度の測定やアドバイスをします。

Q4. 禁煙治療はいくらかかるの?

正木医師 次の要件をすべて満たした方は、12週間に5回の禁煙治療に健康保険が適応されます。自己負担額が3割の場合、処方される薬によりますが、12週間で約20,000円です。

1.ニコチン依存症にかかるスクリーニングテスト(TDS)で5点以上、ニコチン依存症と診断された方
2.ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の方
3.直ちに禁煙することを希望されている方
4.「禁煙治療のための標準手順書」にのっとった禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意された方

また保険の適用には、これまでに禁煙治療を経験したことがある方は、前回の初回診療日から1年経過している必要があります。

Q5.禁煙を続けるコツは?

正木医師 「禁煙しようと思った理由を、紙に書き出していつも携帯する」ことをお勧めします。例えば、「肌荒れがひどい」、「周囲の視線が気になり、喫煙者の肩身が狭くなった」、「がんのリスクが高いから」、「タバコ代が上がって、お小遣いが足りない」など、できるだけ具体的に書きましょう。

吸いたくなったときに見直すと役に立ちます。

特に、禁煙の禁断症状は、禁煙開始後2~3日をピークに表れます。個人差はありますが、徐々に緩やかになりながら10~14日ごろまで続きます。

あらかじめ吸いたくなったときの予防策として、水やお茶を飲む、散歩する、深呼吸する、歌うなどを考えておきましょう。

禁煙治療では禁煙補助薬を処方しますが、「薬を飲んだら簡単に禁煙できる」と思っている方もいます。動機や取り組みが安易なほど、失敗に終わりがちです。大切なのは「禁煙したい」という強い意思です。

最後に、正木医師はこうアドバイスします。
「『喫煙者の約7割はニコチン依存症』だという厚生労働省の報告があります。禁煙できない原因は、ニコチンへの強い依存性だと考えられます。やめたい気持ちはあるができるか不安、何度も禁煙に失敗しているという方は、禁煙外来を掲げるクリニックで、気軽に相談なさってください」

タバコ1箱約400円。1日1箱吸うと2カ月弱のタバコ代で禁煙治療ができる計算です。禁煙のきっかけメモと周囲への禁煙宣言、禁煙について正しく知ることが、タバコを止めるキモということです。

取材協力・監修
正木初美氏。日本臨床内科医会専門医、大阪府内科医会理事、大阪府女医会理事、日本内科学会認定医、日本医師会認定スポーツ医、日本医師会認定産業医、正木クリニック院長。
正木クリニック:大阪府大阪市生野区桃谷2-18-9
https://www.facebook.com/masaki.clinic.osaka

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