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ネコ調教3ヶ条とは? 映画『猫侍』の白ネコが可愛すぎる件

2014年03月05日 10時30分
提供:ウレぴあ総研

 「可愛い!」「いまウインクしたよ!」「人間みたい!」「CGじゃないの?」などの物議を醸し出し、連続ドラマ放送中から話題に。ついに映画になったのが『猫侍』の準主役(!?)白い猫“玉之丞”だ。

主人公の浪人・斑目久太郎を演じた北村一輝との息もピッタリで、抜群のコンビネーションを披露している。

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そこで猫の“玉之丞”がなぜあんなに愛くるしい表情を見せるのか?

あの名演技はどうやって演出されたのか?

『ネコナデ』(’08)、『幼獣マメシバ』(’09)、『くろねこ・ルーシー』(’12)などにも参加したZOO JAPANの動物トレーナー・北村まゆみさんに貴重な撮影秘話を訊いたので、“玉之丞”の可愛すぎる写真にほっこりしながら読んでみてほしい。

『猫侍』の猫は『Aflacアフラック』のCMにも出ていた"名猫俳優"

ドラマ版を観ていた人は周知の通り『猫侍』に登場する“玉之丞”は可愛い白い猫だ。だが、製作会社から「白い猫で」と言われたときに、北村さんは「目の前が真っ暗になりました」という。

「“白”は動物学的に劣性の色なんですね。だから弱いし、警戒心が強くて、隠れようとする本能がほかの猫よりも強いと思います。

それこそ、『くろねこ・ルーシー』のときの黒い猫は若かったこともあってモチベーションを上げるのも難しくなかったんですけど、今回“白猫は譲れない”と言われたときはえ~?って本当に戸惑いました。動きにバリエーションをつけるのも難しいだろうし、役者さんとの相性もすごく心配でしたね」

それに加え、“浪人+猫”という斬新な組み合わせの時代劇。ムチャ過ぎるシチュエ―ションだ。

「時代劇と猫のカップリングについてはそんなに違和感はなかったです。ただ、台本のト書き通りに猫が動くなんてあり得な~いと思いました(笑)。例えば押入れに入ることは容易にやるんですけど、自分から出てこないし、撮影するその場所に馴染むまでにはちょっと時間が必要だなと思いました」

そんなこともあって、「この子なら大丈夫。この子で行きましょう」と自信を持って製作サイドに指し出せる白猫はいなかった。

そこで「それぞれ一長一短があるんですけど」って三匹の白猫を見せたところ、監督が「じゃあ、現場にこの三匹を連れてきて」という話になり、シーンによって三匹を使い分けることになった。参加したのはあなごと大人さくら、そして若いさくらの三匹。

若いさくらはまだ演技経験はそれほどないが、ほかの二匹はともに大河ドラマ『龍馬伝』『平清盛』にも出演していて、特にあなごは『Aflacアフラック』の初期のCMでも名演技を見せていた名猫俳優だ。

「あなごをメインビジュアルで使いたいというのが製作会社さんの希望だったんですけど、彼女は三匹の中でも内向的な子で、引っ込み思案というか、どちらかというと身を隠したいタイプなんです。

それに、もう大人なので、台本にオモチャで遊ぶシーンがあってもフン!って感じで、遊ばない、見えない、知らないという態度をとるんです。

それに対して、若いさくらは慣れてくるとくつろいだ表情を見せるので、時間が解決してくれるだろうなと思ったし、実際ちょっとノセるとオモチャで遊んだりするんです。でも、それも長くは続かないので、本能がちょっと刺激されて、ついヒュルヒュルって手が出ちゃったみたいなところで使ったりしました」

「猫は駆け引きをする動物なんですよね」と北村さんはいう。

「だから、無理にやらせようとすると失敗する。こういうふうにしたら、こう返してくるんじゃないか? という駆け引きの中で慣らしていく感じでしたけど、若いさくらにしたようなやり方ではあなごはもう引っかからないんですよ」

そしてドラマ、映画ともに最高の演技を見せているのが大人のさくらだ。

「のんびりしてるんですけど、思わぬ動きをするから面白いし、スタッフの間でも人気がありました。癒されキャラですね。

それこそドラマ版のときに、招き猫の横に佇んでいるだけでよかったシーンなのに、北村さんの方にそ~っと歩いていって、自分から彼の膝の中にすっぽり収まっちゃったこともありましたし(笑)。

同じように、ドラマ版でご飯を上げても食べないというシーンを撮ったときも、大人のさくらが器に顔をすりっと寄せる芝居をしてくれました」

というわけで、顔のアップはあなごが、ちょっとした芝居があるシーンは大人さくらが主に担当。自然に動いているところが若いさくらという割り振りに。

ところで、猫はそもそも調教できるのだろうか?

動物を扱う3ヶ条「信じること」「願うこと」「諦めること」

「できますよ。ただ犬と違って、トレーニングしたことを自宅以外で発揮できないのが猫なんです。

それこそ、お家ではお座りもするし、お手もして、もう犬みたいですね~って言われる子はいるんです。ただお家じゃないところ、例えばテレビ局のスタジオに連れていったときに、できないのが猫なんです。“猫は場所につく、犬は人につく”って言いますけど、猫は場所が変わることによるストレスや緊張感がすごく大きな動物なんですね。

中には、『ねこタクシー』(’10)で使ったみーすけのように、どこでも大丈夫な猫もいますよ。ただ、あの子も大人になってから私たちのもとに来たので、いちばん最初は警戒してシャー!って言っていました。ただ撮影現場の積み重ねの中で、いちいち怒るのも面倒臭いな~、もういいかな~という諦めともとれるも態度を見せるようになって。すごいマイペースなんです」

北村さんには動物を扱うときの3ヶ条があるという。それは「信じること」「願うこと」「諦めること」の3つ。

「“あなたならできる”ってまずは信じてあげて、次に“難しいかもれしないけど、できるかもしれないよね。頑張ろうか!”という気持ちで願う。

そして3つ目が“これだけ頑張ってもできないんだから、やめようか!”っていう諦めですね。

この3つが動物の撮影では絶対に必要なことだし、監督にも状況に応じて“ここは粘っても無理だと思いま~す”とか、猫は自然にしておいた方が思わぬ動きをすることがあるので、“ここは長回しで、ちょっと放置してみましょう”って言ったりします。動物を追い詰めてもストレスが溜まるだけで、決していい答えは出ないので、そういった切り替えをしてもらいましたね」

「でも今回は、何よりもキャスティングに救われました」としみじみ振り返る。

「動物は動物好きが分かるって言いますけど、猫は特にそうだと思います。自分を受け入れてくれたり、安心できる存在だって分かると、表情が落ちついていきますからね。そういう意味では、今回、北村さんがとても猫好きだったことが大きいですね。

非常に助かりました。北村さんは猫を抱き慣れているし、猫が安心する抱き方を体得されている。抱っこされた瞬間に、猫たちもそれが分かったんだと思います。

あなごなんて、お芝居が終わると自分からぴょんと入るバッグがあるんですけど、北村さんに抱っこされているときや膝の中に納まっているときは、私はこっちの方がいいです、みたいな馴染み方をしていたし(笑)。猫たちの安心した表情は北村さんが引き出してくれたと思います」

劇場版では、北村があなごを懐に入れた状態で敵役の寺脇康文と立ち回りをするシーンが登場するが、それもドラマ版で培ってきた信頼関係があったからできたことだ。

「台本を読んだときに、立ち回りってどうやって撮るのよ? と思って、倒れそうになりました(笑)。でも、実際の撮影では、あなごが北村さんに完全に身を任せちゃっていたから、刀が自分の顔のギリギリのところを通っているのに、自分から逃げ出そうとはしなくて」

北村一輝の『猫侍』への貢献はそれだけではない。

「ドラマ版の最初のころに、場所にもまだ慣れてなくて、スタッフの声や気配、作業音などにビクビクしている猫たちのことを察して、北村さんがマイクを上から指し出す音声さんに“猫は視界から外れた上からの動きが怖いんだよ”って言ってくれたり、ほかのスタッフにも“大きな音を立てないで”って注意してくださって。

彼の提案で現場に“猫を撮影するための何ヶ条”みたいなものも張り出されたんですけど、あれはとてもあり難かったですね」

目線や鳴き声が欲しいときに効果的な方法とは?

そうした気遣いがあったから、猫たちも安心して自然な表情や動きを見せたのだろうが、とはいえ、ドラマ版の北村に抱き上げられたときのウインクなどはどうやって引き出したのだろう?

「あれはあなごが自然にやったことですけど、目線が欲しいときなどはいろいろな手を使いました。普通は上の方に目線が欲しかったら、私たちも猫じゃらしを猫の上の方で振るんですけど、あなごはとりわけ気配に敏感だし、敢えて目を逸らして猫じゃらしじゃない方を見るんですよ(笑)。そういう性格が分かっていたので、見て欲しい方の反対側で襖を開けてもらったり、小走りで走って音を立てたりして、目線をもらうようにしてました。でも、同じ音をずっと聞かせていると反応しなくなるんです。

だから、私が怪しい人みたいに“ひゃ~”とか“ひ~”とかいろんな声を出して。そうすると、あなた、いったいどうしたんですか?っていう表情をしたり、耳を動かしたりしてくれるんですね」

それでは、鳴いて欲しいときに鳴いてもらうためにはどんな手を?

「あなごは不用意にいつも鳴いていたんですよ。でも、必要なときに鳴いてくれるわけではないので、エサで釣りました(笑)。私がたまたま持っていたレトルト系のキャットフードがお気に入りだったんです。それをカメラの横でほ~らって見せてやったらニャ~!って鳴いてくれたので、ヤッタね! と思って。駆け引きに勝った気分でした(笑)」

さあ、これで『猫侍』の猫がなぜあんなに可愛いのか? どうしてあんな自然な表情を見せるのか? その秘密が分かったはずだ。

劇場版の『猫侍』にはこうして生まれた猫たちの奇跡のショットがさらにいっぱい。映画館でぜひチェックして、癒されてください。

『猫侍』公開中→[http://nekozamurai.info/]

こちらのレポートもどうぞ!
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