日刊アメーバニュース

口呼吸で前頭葉は鼻呼吸より酸素を消費。注意力低下など全身にも悪影響が

2013年12月29日 07時15分
提供:マイナビニュース

東京都三鷹市のファミリー歯科医院の歯科医師 佐野 真弘・佐野 サヤカの両氏は、「口呼吸は、鼻呼吸よりも前頭葉に、より酸素消費を生じる」ことを世界で初めて発見し、その弊害に関する報告をした。

同研究は、「脳の学校」代表の医師・加藤 俊徳氏らと共同で取り組んだ。用いた計測法は、加藤氏らが開発した「ベクトル脳機能NIRS計測法」で近赤外線を頭皮上から照射して、脳活動を計測する方法。これにより、詳細な脳の酸素活動を計測することができる。

口呼吸はその名のとおり口で行う呼吸のことで、鼻が詰まったり激しい運動をしたりする時に、その場しのぎで行われることが多い。しかし、ヒトの呼吸の基本は鼻呼吸であり、口呼吸が習慣化すると二次的な合併症を引き起こす可能性が高くなる。これが口呼吸習慣病で、歯並びの悪い人(歯列不正など)の多くに口呼吸が見られるという。

研究の結果、口呼吸は鼻呼吸と比べて前頭葉の酸素消費が生じやすくなり、活動が休まらないことが分かった。活発なままだと前頭葉は慢性的な疲労状態に陥り、注意力や学習能力・仕事の効率の低下を引き起こしてしまうことも考えられる。また、口呼吸はADHDや睡眠障害など様々な合併症を引き起こすことが報告されている。

なお、同研究成果は、Sano,et al;(2013)NeuroReportの12月号に掲載された。研究結果の引用は、Sano M et al.(2013)Increased oxygen load in the prefrontal cortex from mouth breathing: a vector-based near-infrared spectroscopy study. Neuroreport. 24(17): 935-940.より。PubMedでも公開している(英語)。

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