日刊アメーバニュース

【寄稿】「たすき帖」子育ての大切な想いをカタチにして伝える

2013年11月26日 12時00分
提供:MAMApicks


「無事生まれてきてくれること、それだけをただ願っています」
「この子がいてくれるだけで幸せ」
「もうすぐお座りしそう。日々できることが増えてきて嬉しいです」

筆者は妊婦さんや出産後の方を対象にヨガなどの講座を開催していますが、そこにいらっしゃる方々は、とても優しい笑顔でこんな風に話しています。その様子をみるたびに、私自身は子育ての初心に返るスイッチを押してもらっている気がします。私もそんな風に思っていたし、小さいことにたくさん幸せを感じていたなあと。

今、ふたりの娘は中学生ですが、小・中学生になり、思春期を迎えた親たちから聞こえてくるのは、子どもに対する愚痴やダメ自慢。子どもとうまくコミュニケーションがとれない、できないことに目が向いてしまう、他の子と比べてしまう、こちらの言うことを聞かない態度にイライラ……そんな様子がうかがえます。

子どもが成長するにつれ、赤ちゃんだった頃と同じ気持ち、同じ接し方というわけにはいきませんが、何か大切な気持ちを忘れてしまっているようにも思えます。

■大切な想いをカタチにして、伝える
私たちは日々忙しかったり、疲れたりしていると自分に余裕がなくなって、そばにいる相手についつい冷たい言葉を投げかけてしまったりします。本来はお互いにあたたかい気持ちで過ごしたいはずなのに、そのためのコミュニケーションをないがしろにしてしまいがち。

大事にしたい人がいるなら、大事にできるうちに大事にした方がいい。気持ちを伝えたい人がいるなら、伝えられるうちに伝えておいた方がいい。ふとしたきっかけでそれができなくなってしまうかもしれないから―― そんなことを思い、それができるひとつのツールとして、「たすき帖」というノートを考案し、作成しました。子どもが生まれてから20歳になるまでの記録や親から子への想いを書き記し、成人を迎えるときにその子に贈る、世界でひとつだけのノートです。

東日本大震災という想像を超えた災害があり、いつ何が起こるかわからないということを痛感し、自分にとってなにが大切かということを考えた人は多かったはず。失ってしまってから、そのありがたさに気づいたり、想いを伝えられなくなって、後悔したりしたくないですよね。

私が「たすき帖」を作るきっかけとなった出来事がいくつかあります。そのうちのひとつは今から10年前のこと。長女が5歳の頃、突然、「ママが死んだらどうしよう」と言って泣き始めました。ご飯を食べながら、大泣きです。

その様子を見て、たしかに今、私が死んだら、この子たちは途方に暮れてしまうだろうな、まだこれから伝えたいこともたくさんあるのに、死んでしまったら何もできなくなってしまう……そう思い、自分にもしものことがあったときのために、伝えたいことを書き記しておくことにしました。

どんなに娘たちのことを愛しているのかということ、そばにいてもいなくてもずっと応援したいと思っているということ、私だけでなく、いろんな人が周りにいてくれているということ、などなど……書き記したことで、自分が子育てで大切にしたいことがわかった気がしました。そして、それを日々の暮らしの中で、伝えられるときに、子どもたちに伝えていこうと決めました。

伝えることで、受け取った子どもたちがあたたかみを感じ、それを生きる糧とするかもしれません。子どもが受け取って、それをどう感じるかは、そのときの子どもの自由ですが、カタチに残し、伝えられるようにしておくことは、今、私たちができることだと思います。

■記録はお金を払っても買えない宝物
また、子どもが生まれた時や幼い頃の出来事、そのときの感動なども、忘れてしまっては子どもに伝えることができません。私は出産の日から2年ほど育児日記をつけていましたが、読んでみると、忘れてしまっていることもたくさんあります。そのときは、絶対に忘れない!と思っていたことでも、残念ながら案外忘れてしまうものです。

でも、その子がお腹の中にいた時、生まれたとき、そして、初めて何かできたとき、そのときのことは、一緒にいてそれを見ている大人だけが知っています。子どもは潜在意識で覚えていたとしても、ほぼ記憶には残っていません。カタチに残していれば、あとから子どもと一緒に振り返ることができます。振り返るという作業がしやすく、当時の雰囲気をより感じることができるのは、データよりも手書きのもの。字に気持ちが表れていたり、イラストがあったり、コーヒーのシミが残っていたり……それらすべてがお金では買えない宝物となります。

伝えること、つながりを感じること、そこにいることへのありがたみを感じること、そんなことに、「たすき帖」がお役に立てると嬉しいです。人生、子育てなど、すべてのことに始まりと終わりがあることを知り、今を大切に過ごせますように。

※「たすき帖」はここからラボWEBショップおよび一部取扱店にてご購入いただけます。
ここからラボ http://cocokara-labo.com/

伊藤加奈子
1974年生まれ。静岡県富士宮市在住。子育てをしながら、ヨガ、コーチングなど心と体の両面からのアプローチについて学ぶ。「自分を大事に、相手も大事に」をモットーに、「ここからラボ」を立ち上げ、主に女性の心身のセルフケアに関するサービスを提供。2013年10月より「たすき帖」を発売。
MAMApicks 11月26日12時00分

「【寄稿】「たすき帖」子育ての大切な想いをカタチにして伝える」記事詳細はコチラ


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