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初音ミクが活字界を席巻!? ベストセラー連発のボカロ小説とは

2013年06月21日 11時40分
提供:ダ・ヴィンチ

 初音ミクを筆頭とするボーカロイドを使った音楽は、いまやさまざまな人を巻き込みながら、アニメやマンガと合体、小説とも軽々と結びついてベストセラーを生み出し始めた。

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 “ボカロ小説”に注目したライター・北尾トロは、『ダ・ヴィンチ』7月号で、仕掛け人であるPHP研究所の編集者・伊丹祐喜さんにボカロ小説誕生のいきさつを聞いている。

――「新設されたコミック出版部(当時)で武将マンガを作ったりしているうちに、PHPが手を出していなかった“萌え”を意識した本づくりをするようになったんです」

 元素記号を美少女キャラ化して解説する本でヒットを飛ばすなど、PHPらしくない活動に拍車がかかった伊丹さんが目をつけたのがボカロの盛り上がり。この動きに乗り遅れることは出版界にとって大きな損失だと直感が働いた。

 ニコ動で大人気だった『悪ノ娘』を絵本にできないかと思い立ったが、カンジンの絵柄がイメージ通りに仕上がらず、いったんは挫折。小説化のきっかけは、共に仕事をしていた編集者の一言だった。

「だったらラノベにすれば? と言われ、小説でもいけるかも、と社内決裁をとりました」

 ここからが大胆だ。伊丹さん、『悪ノ娘』の作詞作曲をした悪ノPさんに執筆させるのである。ジャンルとしての新鮮さに自信があった。以前流行ったケータイ小説でも著者は無名だったし初期のラノベもそうだった。コアなファンは出版界のネームバリューよりボカロ界での知名度に惹かれるだろう。職人的なライティング能力などいらない。曲と歌詞でここまでイメージを膨らませてきた悪ノPさんこそ著者にふさわしい。

「あがった原稿を読むと、文章のつたなさや粗さはあるものの、それを補うだけの熱さが作品にあったのでイケるぞと。社内ではわけのわからない本を作ってるヤツ、みたいな反応。その通りですけど。結果的に、好き勝手なことをやらせてもらえました(笑)」

 出版界的にもPHPがボカロをやるなど誰も想像しない。2010年、『悪ノ娘』出版のニュースはすさまじい速度でネットを駆け巡り、大々的な宣伝もしないのに増刷を繰り返した。シリーズ化もされ、単行本でありながら累計80万部に達している。中心読者は10~20代。伊丹さんたちの読みが的中した格好である。

 私としても不思議な気持ちだ。小説で描かれるのは、ボカロPが作った曲の世界観を反映した架空の物語。それだったらラノベ作家のほうが技術的にも洗練されていると思うのだが、そういうことじゃないんだよな。

「ファンは普段から曲の解釈をして楽しんでいるようです。ボカロ小説は生みの親が書くのですから、ある種の答え合わせのような面があるんだと思います」――(取材・文=北尾トロ)


(『ダ・ヴィンチ』7月号「走れ! トロイカ学習帳」より)
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