日刊アメーバニュース

内科医に聞く。しゃっくり、ゲップの原因を検証!

2012年01月08日 17時00分
提供:マイナビニュース

人前では避けたいのに、急に出ることがある「しゃっくり」や「ゲップ」。やたら止まらないとか、マナー違反が気になることもあります。なぜ起こるのか、何の兆候なのか、また、瞬時に止める方法はあるのかなどについて、内科医で大阪府内科医会副会長・泉岡医院院長の泉岡利於(いずおか・としお)先生に、伺いました。


■頻繁にしゃっくりが出る場合は要注意

――子どもの頃はよくしゃっくりが出ましたが、大人になって減ったように思います。関係はあるのでしょうか。

泉岡先生 しゃっくりは、肺の神経が刺激されて横隔膜がけいれんすることで起こります。一過性のものがほとんどで、明らかな原因がなくても起こりえます。

子どもがよくしゃっくりを起こすのは、横隔膜が未発達のためですが、大人になって頻繁にしゃっくりが出る、また長期間続く場合、何らかの病気が隠れているケースがあります。

例えば、肺にできた腫瘍(しゅよう)が肺の神経を刺激し、けいれんを起こしたためにしゃっくりが頻繁に出ていた、その腫瘍を調べてみると肺がんだった、ということもあります。

――しゃっくりを止める方法はありますか。

泉岡先生 医学的に、すぐに止める明確な方法はありません。しゃっくりを止めるためによく耳にする、「驚かせてもらう」、「冷たい水を一気飲みする」などの方法にも、医学的な根拠はありません。 横隔膜のけいれんが落ち着くと止まると考えられます。

――では、驚かされてからしゃっくりが止まるまでに少し時間がかかるのは、けいれんが落ち着く過程だということでしょうか。

泉岡先生 そういうことです。「驚いた」、「冷たい水を飲んだ」ということに意識が向き、時間が経過している間にけいれんが治まっていったと考えられるでしょう。


■ゲップの原因は生活習慣を見直すサイン

続いて、「ゲップ」についてお尋ねしました。

――ゲップが出る場合、何か病気の可能性はありますか。

泉岡先生 人間の体は、口からお尻まで管でつながっているとイメージしてください。体の中にたまった空気は、口から出る場合はゲップとして、お尻から出る場合はオナラとして排出されます。

ゲップにはいくつかの原因があります。

1.空気を飲み込む
食道や胃に入った空気をゲップとして吐き出そうとします。早食いやドカ食いをすると、空気が食べ物と一緒に飲み込まれ、ゲップのもとになります。

2.ストレスで空気を飲み込んでいる
ストレスや緊張などの精神的な原因から無意識に空気を飲み込んでいることがあり、ゲップの原因になります。

3.胃の機能の低下
胃の機能が弱まると、食べ物や空気が腸へと移動しにくくなります。すると、胃にたまった空気を吐きだそうとしてゲップになります。この場合、慢性胃炎や胃潰瘍(かいよう)、胃がんなどの病気の可能性も考えられます。

4.腸管の動きが悪い
便秘をすると腸内に便がたまり、発酵してガスが発生します。体内にたまったガスや空気は、ゲップやオナラとして排出されます。ゲップが臭い、おならのような臭いがするという場合は、腸管に病気の可能性もあるので医師に相談してください。

5.食道の炎症
本来は食べ物や胃酸が逆流しないように閉まっているはずの、胃と食道の間にある噴門部(ふんもんぶ)の機能が弱まっていることが挙げられます。これは胃食道逆流症(GERD)と呼ばれ、食道に胃酸が逆流して胸焼け、ゲップなどの症状を起こします。 不規則な生活習慣やストレスが原因で若い人にも見られる病気です。胃の内容物が、口の中やのどに戻ってくるような、酸っぱいゲップと言われるものです。
また食道に胃酸が逆流すると、食道が炎症を起こします。この状態が慢性化すると食道ガンの原因となることもあります。

6.そのほかの病気である
胃下垂(いかすい)により胃酸過多となる、体内に生息する細菌の一つ・嫌気性菌(けんきせいきん)から大量の臭気ガスが出ることが原因で、ゲップになることがあります。

しゃっくりもゲップも、「一日に○回出たら体に異常がある」という基準はありませんが、頻繁に出たり、一度出たら止まりにくい場合は、自分の生活習慣を振り返り、心当たりのある原因を追及、改善することが大切です。
ただし、『このしゃっくりは不自然だな、いつもと調子が違うな』、と感じる場合は早めに医師に相談してください。

――ありがとうございました。

しゃっくりやゲップは、そのときどきの体調を表すサインなのですね。
「体の機能の一つですから、瞬時にストップさせることは無理であり、かつ、体にとってよくない」(泉岡先生)ということです。いつもと違和感がないかどうかのほうが大切だと知っておきたいものです。


監修:泉岡利於氏。医学博士。内科医、大阪府内科医会副会長。医療法人宏久会泉岡医院院長。
泉岡医院:大阪市都島区東野田町5-5-8 JR/京阪電鉄京橋駅中央出口から徒歩7分TEL:06-6922-0890 http://www.izuoka.com/

(岩田なつき/ユンブル)

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