日刊アメーバニュース

ボイジャー1号、「宇宙の煉獄」に到達(動画あり)

2011年12月13日 19時00分
提供:GIZMODO JAPAN

111205cosmic_purgatory.jpg


そこは凪の海のごとく穏やかで、かき乱すものが何もない空間なのだそうな。想像するだけで心の奥がシンとしますね。

パチンコ玉のように旅立った宇宙探査機ボイジャー1号は、現在太陽から110億マイル(177億km)の太陽系の外れを無事航行中です。

先週近況を明らかにしたNASAは、この星間宇宙一歩手前の領域を詩情たっぷりに「cosmic purgatory(宇宙の煉獄)」と名付けました。煉獄と言っても、黄泉を彷徨う魂がうようよいるわけじゃないですけどね。そっち系の探知機は積んでないので、いたとしても確かめようがないけれど...。

ボイジャー1号に積んでいるのは、低エネルギー荷電粒子機器、宇宙線サブシステム、磁気探知機など、もっと形ある現象を拾う探知機です。それでこの1年収集したデータから、この領域では太陽風が四方どこからも吹いてこないことが分かっています。

この淀み領域では「太陽からの荷電粒子の風も凪ぎ、太陽系の磁場が積み重なって、太陽系内部の高エネルギー粒子が星間空間に漏れ出るような状態」なのだとか。人体に皮膚があるように、ここがいわば、太陽系の皮膚というわけですね。
 

あとちょっとで、ボイジャー1号は「宇宙の煉獄」を抜け、いよいよ恒星間空間に足を踏み入れます。パサデナのカリフォルニア工科大学でボイジャー探査プロジェクトを担当する研究者のエド・ストーン(Ed Stone)氏はこう話していますよ。

「外にあるものがだんだん見えてきています。そう長く待たずに恒星間空間が実際どんなものか分かるでしょう」



1977年の打ち上げから早34年、彼女はたゆまず着々と最終目的地に向け駒を進めてきました。その長い旅もついにグラン・フィナーレ。

無事でいけよ、ボイジャー


JESUS DIAZ(原文/satomi)
 
 

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