お勤めに護摩焚き、京都の宿坊に泊まる楽しみ

かねてから、京都で1度泊まって見たかったお寺さんの宿坊に1泊してきました。宿坊がどんなところなのか、みなさんご存知ですか?
私が宿泊したのは、京都駅からほど近く、三十三間堂や、美術館もすぐという交通至便なお寺さんの『智積院会館』。
建物は鉄筋コンクリートで、ロビーもあり、宿坊という感じは薄いかも? しかし、真言宗智山派 総本山智積院が隣接し、国宝や国宝級のふすま絵などがあり、早朝のお勤め参加とともに、拝観できるのがこのお宿に泊まる楽しみであり、醍醐味です。
宿泊したのが、2月ということで(少し前までは檀家さんの集まりがあり、予約が取れなかったそうですが)たまたまこの日はがらがらで、私を含め3名のみの宿泊でした。
という事で、次の間付きの十畳のお部屋を1人で広々使用。
一部資料では鍵なし、とありますが、鍵はついており、お風呂用のタオルはありますが、バスタオルはありませんので、必要な方は、ご持参必至です。ドライヤーは、大浴場にあります。
元は、檀家さんや、関係者の方のお宿なのでしょうし、そこをお借りしての宿泊ですから、設備としては充分だったと思います。
大浴場のお風呂は結構広く、のんびりとお湯に浸かり、明日に備えて早めに就寝。
そして、次の日、眠い目をこすりながらも、なんとかお勤めの集合時間6時半に間に合いました。
私は、室内のお勤めだから、上着はいらんだろうと、高をくくっていたら、ほかの皆さんは、しっかりとオーバーやダウンジャケットをお召し。
引率のお坊さんに「寒いですか?」と聞いたら、うなずかれたので、慌てて、部屋にとって返し上着を着込みました。外へ出たら、本当に寒かった。まだ明けやらぬ、薄闇の中を、本堂へと黙々と歩きました。
本堂に近づいていくにつれ、どこからいらしたのか、そこここから、修行僧の皆さんも、足早に集まってきます。皆さん、着物と袈裟のみ、寒くないのかな?
広い本堂には、50人近くのお坊さんが終結し、朝の「勤行」が始まりました。本堂の中央に、住職さんがお座りになりその左右に、20以上のお坊さんが、ずらりと並んで読経をする様子は荘厳で身が引き締まりました。
そして、室内とは言え、本当にものすごく寒かったです。中には、女性の修行僧の方もいて、時折、高い声と、低い声、オクターブでお経が唱えられており、聞いていても楽しいものでした。
勤行が終わったら、場所を移して、今度は「護摩焚き」。護摩を焚く炎が、神秘的で圧倒されました。
それから、「池泉鑑賞式庭園」と「国宝の絵画」を案内してもらえます。庭園に向かって開け放たれたお部屋で温かいお茶を頂戴しながら、お庭の説明を受け、霜が降りた美しいお庭を拝見できました。お庭のあとは、絵画の鑑賞。こちら、全てお坊さんが案内してくださいます。
少人数だったこともあり、じっくりと拝観でき、素晴らしい時間を過ごしました。
そして、全てが終わったら、楽しい朝食。
温かいお豆腐が身に染みました。女性としては、丁度良い量の美味しいご飯でした。
ここで、始めて一緒に参加した皆さんとお話しました。皆さん、京都が大好きで何度もリピートされているようなんです。
今回は、普段見ることができない、勤行や護摩焚きに参加でき、美味しい食事を頂戴して、清々しい気持ちで過ごすことができました。宿坊、病み付きになりそうです。
[智積院会館、総本山智積院]
(STELLA)




